あースッキリした。
「スッキリィ‼︎スッキリィ‼︎」
いつの間にか首が引っ付いている駒井が、万歳して喜びを体全体を使って表現している。
「そう、そりゃァヨカッタ……」
対して冷めきった様子の棒読みアマンダ。
「サテト……あれ?ここはドコ?私は駒井?」
頬に手を当て、キャピキャピし始めた駒井。
首がチョンされたショックでおかしくなっているようだ。
さっきした流れにさすがに苛立つアマンダ。
眉間は八の字だ。
アマンダは、膝を曲げてしゃがむと、そのまま力一杯力を込めて、
――全身のバネを使って跳ね上がった‼︎
跳ね上がったアマンダは、頭を突き出してそのまま駒井の頭に突っ込む。
正確には顎を狙って全身を使った頭突きをかました。
ゴツン‼︎
いい音(Heart‼︎)
「しっかりして」
駒井に頭突きして、
反動で吹っ飛ぶアマンダ。
「あー……」
は、
そのままゴロゴロ転がって、当たりどころが悪かったのかそのまま動かなくなった。
「あー痛。でも思い出した‼︎僕がなぜこんな場所にいるのか‼︎そしてなぜ駒井なのか‼︎」
うんうん頷いて一人で納得している駒井。
ちなみに両腕を切断されたゴミ1号は、ショック死していて、アマンダは打ちどころが悪かったのかピクリとも動かない。
「つまり誰も聞いちゃいねェェェェェェェェェェェェェェェェェェェー‼︎」
発狂して白目を剥く駒井。
このままではまたおかしくなってしまう。
「……なーんて、帰ろ……」
急に冷めて回れ右する駒井。
「………ぃ………」
「ん?」
そんな駒井の耳が、何者かの声をとらえる。
この場には声を出せる状態のものは駒井くらいしかいないはず。
不審に思ってあたりを見回す駒井。
「……捨てないでください‼︎」
今度はハッキリとまだ幼そうな少女の声をとらえた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます