第3話:第二回目配信!神回になるか?!

最近このゲームに入り浸りすぎだな。

でも、控える気は微塵もない。

勝ったり負けたりとランクがあまりあがらなかったりいろいろあるな。

勝った時はそのまま連続試合をし、負けた時は作戦を練り直したり、アキラにアドバイスをもらったりいろいろしてるな。

手ごわい相手を倒したところで、あの人からメッセージが来た。

アキラ「よおミント、元気か?来週日曜日配信すっからできたら参加してほしい。なんと、ゲストがいるんだよ。空いてたら来てね。返信待ってまーす。」

ふむふむ、来週の日曜日とな?ちょうど暇してたところだ。ちょうどいい。

「返信先:アキラ わかりました、参加します。ゲストはだれかはまだ教えないでください。楽しみにしてます。何時から配信ですか?」

送信っと。

ん?なんだ?

・・・は?!もう返信かよ!早すぎね?

「わかった。配信は午後10時からだ。遅れないでくれよ。」

あいつ、暇してんのか。かわいそうだな。俺も暇なんだがな。人のこと言えないな。

楽しみにしておこう。

にしても10時か、遅いな。


そして当日。

うおおおおおお!!!緊張してきたぜ。

こんなに緊張するもんなんだなあ、なんかあいつすごいんだな。見直した。

アキラ「ミント見っけ。早速会場行こうか。」

早くね?まだまだ時間あるけど・・・ま、いっか。

会場に到着。なんで早く来たかわかったわ。

打ち合わせだな、うん。

もしくはゲストの方にあいさつするか。

アキラ「あ、どうも。本日もお世話になります。よろしくお願いします。」

こいつが敬語を使うってことはスポンサーか。

スポンサーの方「あ、初めましてミントさん。私、アキラのスポンサーをしています、リンゴと申します。あ、もちろんゲーム内の名前ですが。」

めっちゃ真面目そうだ。なんか怖くなってきた。

「初めまして、ミントと申します。よろしくお願いします、リンゴさん。」

リンゴ「かなりのイケメンじゃない、こちらこそよろしく。」

俺女性の人苦手なんだよなあ、非常にツライ。

耐えるしかないな、うん。頑張ろう。

リンゴ「自己紹介はこれくらいにして、あなた、アキラを倒したんですって?」

「まあはい。一応」

リンゴ「もっと自信持っていいんだよ?なんたってこいつ倒したんだから。」

アキラ「盛り上がってるところわりぃが、時間だ。行くぞ、ミント。」

あれ、もうそんな時間か。

「わかりました。それではまた今度。」

ちょっと緊張がほぐれた。とりあえず深呼吸して落ち着こう。

すぅー、はぁー。落ち着いた。

アキラはスイッチが入っているようだ。

アキラ「ゲストもいるんだから、ちゃんとしろよ。」

また緊張してきた。なんだあいつ、緊張させやがって。

アキラ「さあ始まりました!配信部屋のアキラです!」

「どうも、初めまして。ミントです。」

アキラ「今回はゲストがいます。私も緊張してます。それでは来ていただきましょう!Sランクでも有名な方、コウズさん!」

コウズ「どうもこんばんは。コウズと申します。今回はこのような機会を下さり、ありがとうございます。」

アキラ「いえいえ、こちらこそ来ていただきありがとうございます。今回は私は解説兼実況です。コウズさんと戦ってもらうのは、ミントです!」

「初めまして、ミントと申します。よろしくお願いします。」

「ああ、お手柔らかに頼むよ。」

アキラ「もう始めてもよろしいですか?わかりました、では始めます!」

この人は手加減しようかな、どうしよう。



アキラ「それでは・・・はじめっ!」

アキラの掛け声で試合が始まった。相手の職業はわからない、油断できない。

潜伏し相手を待つことにした。最高ランクの実力はいかに?!

待つこと10秒。一向に相手が出てこない。

遅いなー、まだかなー。

コウズさんは一向に出てこない。

ちょっと様子をうかがってみよう。

どれどれ・・・誰もいないと。

ちょっと探し回ってみようかな。

歩いていたら、アキラの実況が聞こえた。

アキラ「おおーーーっと、ミント選手!ふらふらと歩きまわっている!これはなめているのでしょうか!それとも索敵中でしょうか!わかりません!」

その時、一瞬の黒い影が見えた。

わかった、大体はわかった。

相手の職業がわからないから、むやみやたらに突っ込めないのが現状だ。

何があったか。スナイパー、賢者、ファイター、暗殺者・・・

まだ知らないやつがたくさんあるな、勉強しなきゃ。

待つこと10秒。コウズさんは出てこない。

もういい、突っ込もう。

たしかここだったかな?あれ、だれもいない。

あれー、おっかしいな。壁に沿って歩いてみようかな。

・・・いやおかしい。完全におかしい。もう一周したはずだ。

なのになぜ見えない!ステージの真ん中にもいないし、どういうことだ。

ん?足音がかなり遠くでする。耳を澄ませろ。よく聞くんだ。

後ろか!振り返り突撃。しかし空振り。

どこだ?!まじで見当たらないぞ?!

あ、いた。まじかよ、横にいたやないか。

相手の職業は・・・ソードマスターっぽいな。

アキラと戦った時と同じやり方でいくか。

相手の顔にパンチをする。でも見切られる。

だよな、さすがに当らないか。

次、相手の顔に蹴りを入れ、後ろに下がる。

相手が詰めてこなかったら、自分で詰めて倒す。

詰めてきたら後ろに下がって迎え撃つ。

なんていい作戦なんだろう!自分で言って悲しくなってきた。

後ろを振り向いた瞬間、相手の剣が腹部を掠る。

ぐっ・・・!掠ったか。上手いな、さすがSランクだ。

だがやられねえぜ!侮ってもらっちゃ困る!

相手の二撃目をかわし、一撃入れる。

そういや、このゲーム一撃必殺てあるのかな。

あったら面白そうだけど、さすがにないよな。

とりあえず、こいつを潰してから。

そう思った時、腹部に激痛が走る。

油断したかっ・・・!剣が深く腹部に突き刺さる。

「お返しとして・・・腹パン一発お返しだ!」

コウズ「ぐっ・・・やるな小僧。アキラさんが負けるのもわかるわ。だが俺はそんな甘くないのよ!」

剣を引き抜いた!いったん後ろに下がる!

・・ふう、このままでは圧倒的に不利だ。しょうがないから、練習中の新技でも使わせてもらいましょうか!

「コウズさん!ちょっと実験台になってもらいましょう!」

アキラ「ミントどうした?!急に変なことを言いだしたぞ?!この発言にコメントも観客もわくわくドキドキしてるんじゃないでしょうか!!」

「真正面から殴りかからせて頂きます!それでは、さようなら!」

殺意を全開にし、殴りかかる。いつもと同じだが、ちょっと細工してあるんだ。

心がけることは、一発一発重く、そして、相手の体力をミリ単位だけ残しておく。

殴り終わりの合図は

「またな、楽しかったぜ。ありがとよ。」

いまから3秒後コウズさんは爆発して死にます。

はい、さーん・にー・いーち・ぜろ。

後ろで小さい爆発が起こる。振り返ったらコウズさんはいなくなっていた。

成功だがこんな勝ち方はちょっとどころかかなり罪悪感がある。

これからはこの技は使わないでおこう。

種明かししましょう。パンチしたとき、何秒後かに爆発するようにしかけたんですよ。ほんと罪悪感。

アキラ「おおーっと!決着がついたようだ!勝者、ミント!!」

試合が終わり・・・

アキラ「お疲れ様です、コウズさん。惜しかったですね。」

コウズ「ミント君すごかったですね、驚きましたよ。弟子入りしてもいいぐらいですね。」

アキラ「なんて言われてますが、どうですか?ミント君。弟子入りさせますか?」

「弟子入りなんて・・・逆に僕がするほうですよ。」

笑いながらそう返した。

アキラ「本日の放送はここまで!コウズさん、いかがでしたでしょうか?」

コウズ「非常にいい試合ができました。本日はありがとうございました。」

アキラ「ありがとうございました!ミント君も協力ありがと!」

「とても勉強になりますね。ありがとううございました。」

アキラ「それではみなさん!次の放送をお楽しみに!」




アキラ「お疲れ様でした、ご協力ありがとうございました。」

コウズ「こちらこそ、お疲れ様、フレンド申請してもいいかな?」

アキラ「ぜひお願いします!お待ちしております!」

コウズ「ミント君もいいかな?」

「え?あ、はい。お願いします。」

今回の放送、うまくいったかな?それしか気にならない。

アキラ「今回はもうこれで解散にしましょうか。時間も遅いですしね。

「わかりました、とても疲れました。」

コウズ「あぁ、そうしよう。また今度。」


アキラ「俺らも戻るぞ、リンゴが待ってる。」

「そうですね・・・ところで、今日の放送どんな感じですか?」

アキラ「それは後でな。お、まだ起きてたか。」

リンゴ「お疲れ様!いやー、よかったよ!白熱とした戦いだね!」

「ありがとうございます。なんか疲れますね。」

アキラ「だろ?つらいだろ。そのうち慣れていくから、大丈夫だ」

慣れてくから大丈夫か。安心した。

「それじゃあ、先に落ちますね。ところでアキラさん。放送のほうは?」

アキラ「今回は過去最高視聴率だ!ありがとな。これからもその調子でいくぞ!!」

「はい!それでは、先に失礼します。」


よかった、成功した。むしろ大成功した。うれしい限りだ。

この調子で頑張ろう!!







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ゲームでチート級の職業 ミント @wario00q

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