一人称語り

４ 他

・妾

　読ませ方のとても多い一人称。基本的に女性が使う。有名どころは「わらわ」だが、この漢字を用いて「わたし」「あたし」「あたくし」などと読ませる作品もある。

　「妾の良人」と書いて「あたくしのおっと」と読ませる雰囲気の作品が読みたい。

・自分

　体育会系。先輩後輩でいうと後輩ポジション。

　スポコン的暑苦しい率が高いイメージ。でも乾いた人間関係の中の、砂漠の如し「自分」も好き。伝わって。

・吾輩

　ネット上における私の一人称。

　キャラに使うときはキャラ自体も特殊というか、癖のある性格が多い。現代日本ではまず使われない一人称なので、現状ファンタジー作品のみに使用。

・我輩

　「我」と入っているからか、吾輩より我が強くて対応が面倒くさそうなイメージがある。

　キャラクターの一人称としては吾輩のほうが好きなのであまり使わない。

　それぞれ「吾が輩」「我が輩」と表記するとまた印象が違うが、何が違うのかはうまく説明できない。

・拙者

　オーイエージャパニーズサムラーイ。

　語尾が「ござる」かはお好みで。

・某

　拙者よりおしゃれっぽい気がする。なんとなく。

　拙者だとどうしても侍のイメージがしみついているし、シチュエーション次第でギャグっぽくなりがちだが、某はぎりぎり西洋系軍人あたりにも使えそうな気がする。

　＊＊＊

　ほかにも様々な一人称が存在するが、諸事情により割愛する。面倒くさいわけではなくて、その一人称を用いるキャラクターを稼働させたことがないのだ。

　これこのように、日本語には多数の一人称がある、

　ぜひあなたの感覚で選び取って、素敵な一人称ライフを送ってほしい。

　……一人称ライフってなんだ？