二人の木蓮奈緒の交錯。
ここまで彼女の素性が語られるたびに「なんか違うんじゃないかな?」という匂いをプンプンさせていましたが(例えば前話で、復讐に関する私見を真信に対して述べる場面の直後に、それをひっくり返すような記述でエピソードを終わらせるとか)、ようやく「これが真実です!」というのが描かれましたね。
今まで敢えて(ですよね?)モヤモヤと表現してきたからこそ、解答編が、よりスッキリした読後感になっているのでしょう。作者様の計算された表現配置が、とても見事だと感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうですね。第一幕は読者にカードを伏せた状態で進めたので、第二幕は主人公より先に読者へ情報を提示する方式をとりました。ですがそれだけだと小説としては面白くないので、どの情報が誰のものなのかを曖昧に書いていました。モヤモヤなのはそこだと思います。
ですので、こうして真相を出した時は、驚きよりもスッキリした感じが強かったかと。構成の九割はちゃんと考えて書いているので、そこを読み取ってお楽しみいただけるのは嬉しいです。
伏線回収!
ずっと気になっていたので、とてもすっきりしました!
複雑な設定だけど分かりにくくない、作者様の力量が感じられます^^
作者からの返信
コメントありがとうございます。
スッキリしていただけて嬉しいです。私も、できるだけ説明を削ったこの文章で理解してくださる読者のみなさんの読解力を感じています。