得体のしれないものはとりあえず形でもいいから奉っておく。良いものであれ、悪いものであれ。
この日本人の習性は私は好ましく思うけど、される側はひょっとしたら……って思ってしまいました。
恐怖が薄れて商品にならないようなものを供物にされるなら尚更に。
怒りを買わぬように勝手に祀っておいてね。
そんな供物を前にシンシンの包丁が光る……!!
何を作ってくれるのかしら?
作者からの返信
この辺りの話は実際に行われてたものを下地にしてるので、犬神の憑き物筋の家にお裾分けする風習は実際にあったもののようです(どんな供物だったかは定かではありませんが)。
日本人って勝手に信仰しはじめる割に忘れっぽいんですよね。それで祟りを起こす神様の話は多いですし。
シンシン君の手にかかればそんな悲しい伝統も美味しい晩御飯に早変わりです。
>「確か六十年くらい前、何代か前の当主が
当主の『一代』は一般的な『世代』よりも遥かに短いサイクルなのですね。メタ的には、この辺りの記述は、儚さを仄めかすためでしょうか。
また、お供え物に対する主人公の考え方からも、主人公が特殊な生い立ちであること(相対的にヒロインと比べれば一般人よりの読者側の立ち位置だけど、それでも絶対的には違うこと)を感じました。
作者からの返信
そこに気づいてコメント下さった方は初めてです。
基本的に作中で登場する情報は意味のあるものが多いのですが、気づいてもらえないことも多く……。こういったコメントを頂くと嬉しいばかりです。