第3話 200X年7月第四週目

 今日もまた、朝だ。

 そして枕元にはラベンダーの香りのアロマ。


 仕事に疲れた私がリラックスして眠れるようにと、夫が買ってくれたアロマ。


 そうじゃないんだ。

 私は起きたいんだ。


 せっせと毎晩アロマを焚いてくれなくていいのだ。

 しかも香りはラベンダー。リラックス効果ばっちり。とてもよく眠れているさ。深く寝てるさ。


 起きたいの。私は今は起きたいの。


 目の前には綺麗に並行に置かれている夫と私の枕。

 

「うらぁっ。」私は夫の枕をちょっとだけ斜めにずらす。


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夫よ! @tamako3

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