飴と傘

ぴおに

第1話

傘がない…

駅まであと少しなのに。

アーケードの下で雨宿りする。

「駅までなら一緒に入れて行ってあげるよ」

イケメンすぎる…

「ありがとうございます」

駅まで、ほんの数分。

急に降ってきたねーとか

他愛もない会話だけで終了…

「ありがとう、お礼にコレあげる」

いつも持ち歩いているお気に入りの飴。

「ありがと」

彼は包みを開けて

「はい、あーん」

コロンと私の口の中に入れた。

赤くなって、ぼーっとしていると

キスをして

舌で飴玉を持っていった。

「ごちそうさま。じゃね」

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飴と傘 ぴおに @piony

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