超大作ファンタジー、中盤。情動の季節。

全四部作の折り返し地点。
ですが、展開には緊張感があり、クオリティもますます上がる一方。

リアナやディミオン、フィルの関係、彼女の王政の前に立ち塞がる、母の負の遺産。そして明らかになるリアナの身体の秘密。

本格的に、あらゆる方面で物語が進み、作者さんも筆がノっているのが鮮やかで洗練された描写から伝わってくるようです。

春。陽気に当たれた恋と生殖の季節。しかしその裏で蠢動する冷たい死の気配。その温度差が読者に切り込むような鋭さを与えてくれます。

リアナの異変に対する男たちの決断が、それぞれに胸を打つことでしょう。見どころしかない、衝撃が衝撃を呼ぶ第二幕です。

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