ネット小説をパソコンで読むならば、きっとマウスホイールを使う。スマホで読むならば、人差し指で擦るように動かす。文章は水飴、人差し指は一本の箸。練っても練ってもページは円環となって繰り返し、あなたはこの物語の最後に辿り着けない。
早速レビューするのを放棄してしまいそうですが、本心をそのまま書いたら、そうなってしまいます。二人称小説の仕掛けを上手く使った、素晴らしい作品です。正直、ネット小説でも商業小説でも、中々見ないタイプのお話ですので、読んで損はないと思います。むしろ、お釣りがくるほどの得をします。