第6話 1000のバイオリンを奏でたい

食べたい食べたいと思っていたものがある。

ローストビーフだ。


先日、ガーリックの香りにつつまれていた、そう、そこだ。

ついに食べられることが出来た。

ランチではドリンクもついて1100円。破格である。


カフェに入ると、BGMがどうしても気になってしまう。

もちろんいい意味でだ。


個人的にはハナレグミなんかが流れていると、「あ、わかってるな」とニヤッとしてしまう。


今日の気になるBGMは、基本的に洋楽がかかっている店内だが、今日は急に邦楽がかかった。

それが、THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」だ。


ふと、歌詞にある「ミサイルほどのペンを片手に」の部分が気になってしょうがなくなった。

「ミサイルほどのペンを片手に おもしろいことを沢山したい」

さて、そのペンとはいったい何のことなのだろうか。


「台無しにした昨日は帳消しだ」

それを消すためのヒマラヤほどの消しゴムと

「おもしろいことを沢山したい」

それをするためのミサイルほどのペン。

といったところなのだろうか。


やはりマーシーは面白い表現をするなあ。


1000のバイオリンを奏でたいと思っている。

楽しい事もおもしろい事も沢山したい。

消しゴムで帳消しにしてしまいたいことも沢山ある。


しかし、もしかしたらみんな、知らずのうちに自然と、バイオリンを響かせているのかもしれない。

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エッセイをはじめてみた アフロ猫田 @aflo-hela

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