79.とらドラ! 感想
さて、今回は言わずと知れたラブコメの金字塔『とらドラ!』です。
2008年にアニメ化され、漫画化やゲーム化もされ、ゼロ魔やシャナに並ぶ声優・釘宮理恵さんの代表作のうちの一つでもありますよね。
未だに根強いファンの多いこの作品ですが、実は私は読むのは初めてでした。
◆タイトル『とらドラ!』
◆作者 竹宮ゆゆこ
◆イラスト ヤス
◆レーベル 電撃文庫
◆発売日 2006/03/25
◆感想
父親譲りの目つきの鋭さのため、ヤンキーに見られてしまうことを気にしている高須竜児。
高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。
一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須はヤンキー」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であった。
そんな時、実乃梨の親友で誰彼かまわず噛み付く「手乗りタイガー」こと逢坂大河と出会い……
主人公の竜二は大河の親友、実乃梨が好きで、大河は竜二の親友北村が好き。二人は反発しながらも協力関係になるというお話です。
少女漫画ではわりとありがちな展開なのですが、ラノベでヒロインが他の男子に惚れているというのはわりと珍しいパターンなのではないでしょうか。
この作品の魅力は、ヒロイン大河のパワフルさと可愛さ、そして竜二との関係性。
二人のやり取りがなんと言っても面白いです。
ちっちゃくて凶暴な「手乗りタイガー」に読者も振り回されて、気がつけばその魅力で最後までグイグイと読まされてしまいます。
ストーリーラインがシンプルで、ラノベらしく読みやすい文章なのですが、ラストに至るまでの心理描写が丁寧で無理がありません。
ですので、ラノベが苦手な方やあまり読んだことの無い方にも薦められるのでは無いでしょうか。
単なる「萌え」にとどまらず、二人が惹かれ合う描写に説得力がある、まさにラブコメラノベ界のレジェンドに相応しい作品です。
ラブコメを読みたい方、それにラブコメを書きたい方は押さえておきたいオススメの一冊です。
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