『バーレスクTOKYO』という実在の舞台が臨場感を醸し出し、ズブズブと浸かっていく主人公の様子に、ある種の共感を得てしまうのは何故だろうか? このような願望が、男児にはあるのではないだろうか? 己の中に常にあって欲しいと願う。そんな願望が。読み進め、よくある系と思いきや、驚きのオチがまっています。もうね、短編なので、サクッと読んだもの勝ちだ!さぁ、男児はいますぐ予約だ! バーレスクTOKYO!!(違
長年つきあう彼女がいながら、ショーで出会ったダンサーに溺れてしまった主人公。この恋の行方は……? と途中からの不穏な空気に一気読みしていまいました。読み終えた瞬間、チャップリンの「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」という名言が頭に浮かびました。読み終えた方は、この物語をどちらに捉えるのでしょう?ぜひ、ご一読を。
長年付き合った彼女と結婚をせずに、バーレスク東京というガールズショーにはまった末路。恋心に正直で、お金を積んで夜遊びする姿は、悲しいけど男の性なのよね。この恋は果たして実るのか!といったテンションで読んでいたら見事に裏切られました。明かされた真実を噛みしめた時、驚愕とやるせなさに包まれる。ダンスポールで飛び跳ねて、ミラーボールの映す非日常の先は、冷たい現実。でも非日常。停滞は続く、あの日から。ナナネンマエから。