人生はパレット

とりなす

第1話

「おはようございます〜」

朝7:10、よし、今日もお疲れ様!(まだ来たばかりだけど…)

高校生になってからというもの、朝はちゃんと早起きして自転車を1時間近く走らせて着くのは…やっと入れた高校!

ここは中学一年のときからずっと入りたくて、入りたくて…なんとか推薦で通れたわけですよ〜!


クラスは1クラスの40名。クラス替えが無いのがちょっと寂しいというか…年ごとの楽しみがないなぁ〜なんて思うけど、中学生からの同級生が居て楽しい毎日さ!


「リン〜、なに朝からニヤニヤしてんのよ。」

「あっ、レイちゃん〜!いやぁこの学校良いよね〜って、なんて笑」

「ん、まぁリンはずっと目指してた学校だもんねー。私も入れてよかったわ。」

「レイちゃんは頭いいんじゃんか!私なんか魚だよ〜…推薦でやっとなのに!」


あっ、この子は先程ご紹介しました同級生のレイちゃん!

めっちゃ歌が上手いんだよ!いいなぁ…。

そういえばこの前レイちゃんとカラオケに行った時に…

「おはよう、諸君。HR始めるぞ。席につけ。」

げっ、独特な(私はそう思う)担任のご登場じゃん…まぁさっきのことは今は忘れていよう。




〜放課後〜


「あ"〜っ。ウザいよ!やだなぁアイツ!」

「えっ、どうしたのリン。」

「あ、あっ、ごめん。私思い出し癖があるんだよね…」

「日頃のことは忘れちゃうのにか笑」

「うん〜。病気かなぁ…?なんて。よくあることなんだよね。迷惑かけたらごめん!」


そう、私はよく過去のことを思い出して落ち込んじゃう癖があるんだよね。皆もあるでしょ?!(開き直り)

恋愛もグダグダでさぁ…痴情のもつれってやつ?あれっ、これどういう意味だっけ…(汗)


「そういえばリン、この前街で、あの人かっこいい〜!とか言って連絡交換したんだっけ?人には日頃内気なのにさ、凄いね。」

「あっ、そう。そうだった。なんだろう…この人なら安心?安全?わかんないけど。」

「……あー、よく言う運命、じゃない?」


運命…ねぇ。

そんなものあると思えない。私が、この私がだよ?!

でもなんだろうなぁ。どこかで聞いたことある声というか、うーん…。え、意外と私声フェチなのかな…!!?

うんたらすんたらで、連絡交換してくれたのは、3歳上のハルキくん。

アメフト?ラグビー?してたみたいで、すごい体格良かった。うん。凄い!!!

今度遊びに行くんだ!レイちゃんも一緒だったら楽しそうだけど、レイちゃんは『二人で行きなよ!何言ってるの!なんのために交換したのよ…。』

だって!確かに一目惚れしちゃった訳だけど…。

ピロン

《今度の土曜日にどう?映画とか見に行く?観たいものとかないかな?》


う、わお!すごい質問攻めしてくる人だ!嫌ではないけど…。土曜日なら……うんうん、空いてるや。

《そうですね!そうしましょう。今観たいのは○○…です!》


「おうおう、やってるねぇ。」

「ちょちょ!見ないでよ!笑」

「尾行してもいい?笑うちも暇やからさ〜。何かあっても困るしな!」

「んー、バレないようにオネガイシマス…。」


ああ、やっぱり。

レイちゃんならそうすると思ってたなぁ…笑


映画明後日、かぁ!楽しみだ…!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人生はパレット とりなす @torinas

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る