失ったのか、見失ったのか

右手が透けている。
その事実に直面した時、あなたはどう考えますか?

なぜ?
どうして?

そこに自分なりの答えがあったとして、あなたはそれを受け入れますか?

愛する人に打ち明けられますか?

冒頭のただ一人の自分から、物語は人とのつながりを描いていきます。でも、右手は見えてません。感じることもできません。

悪化する恐怖。
それが生み出す周りの影響。

主人公の心の葛藤を、冒頭から丁寧につづられていきます。


その先に何があるのか。
主人公は透明になった右手の向こう側に何を見るのか。

ご自身の目でお確かめください。

この世界に、自分以外がいる意味。
それをこの物語は語りかけてくれるでしょう。