【長くてごめん】現在の日本や世界のように、多額の借金(政府債務)を背負った国の債務からの逃げ方につきまして←ぬまちゃん様へのレスとして…m(_ _)m

こちらのページ…


https://kakuyomu.jp/works/1177354054884987864/episodes/1177354054885061968/comments



…に読者のぬまちゃん様より、以下の内容をいただきました…m(_ _)m


>円の切り替え!

>百円が一円になっちゃうんですか?


…の点ですが、このページでの内容の補足が必要になったと思われるので、こちらに別途、内容を俎上させていただきました。相変わらず長くてごめんなさい。

今回の内容は「債務を背負った国家の、債務抹消のさせ方」についてです。



  ※     ※     ※



ぬまちゃん様、いつもありがとうございます…m(_ _)m


この問題、実は非常に重要な事を示唆しています。それは「政府の債務を超法規的な措置で抹殺すべき」という「徳政令のススメ」ということなのです。もちろんワイらが言い出したことではありません。これは外国では「絶対に口外しちゃダメ」な常識として認知されているようです。

21世紀になり、世界経済は金本位制から管理通貨制度に移行しました。管理通貨制度は「過去現在未来永劫に続く国家の総国力」を担保にして国債を発行し、この国債の発行およびその時について回る金利によって通貨供給量を増やし、この通貨供給量増加によってインフレが発生→経済成長を促し、同時に国債はインフレによって価値が自然消滅していく…という素晴らしいメカニズムです。


魔法です…(๑¯ω¯๑)


「この世の中に魔法など存在しない」というアンチナーロッパ派の筆頭である新自由主義者のリバタリアンや共産主義者たちは、この管理通貨制度は「ありもしない不確かな資産(=未来永劫に続く総国力)」などというものでカネを刷りまくる虚構の世界と喝破しています。実際は逆です。国家の存在意義が通貨発行力という事で、国民国家という責任ある永続する存在が人間(その国の国民)の才能努力資産の全てをカネに置き換えるという素晴らしいメカニズムなのですが、一つ問題があります。


政府は借金しまくることが可能…ということです(๑¯ω¯๑)


前述のように担保となる国家の資産が「未来永劫」という無限の時間を単位とすることによって常に∞に発散してしまうからで、要するに「どの国も無限に資産を持ってるんだから、いま莫大な借金したっていいじゃん( ˘ω˘)ノ」的な発想になってるということです。このため金融危機などが発生して市場でカネが不足する(信用不安)と、その都度、無制限かつ放漫に国債を刷りまくってその場しのぎで逃げ延び、官民合わせて借金ばかりが増えていく…を繰り返すことになっています(呆れ


個人の借金と違い、国家(=政府)は無限の寿命があるとされているので「無限大に借金しまくれる」ということなのです(ド呆れ


しかし国債や地方債には金利が付いています。債権そのものは民間人の財布の中身で購入されるものなので「通貨供給量そのものは増えない」のですが(=みんなのタンス預金を引っ張り出してきただけ)、金利は別です。この金利分を政府が返済出来なければデフォルトです。本来なら増税などでこの金利分を負担することになるのですが、現実にはこのカネが足りなくなり国家破綻=デフォルトという事になるのです。要するに金利が高ければ「ある日、突然、借金が返せなくなる」のであり、金利は市場によって決定されるので「いつ破綻するか判らない」事が潜在的な不安定要因になっているということです。

そして国家デフォルトが政府崩壊もしくは国家崩壊に至れば、その段階で前提であった「未来永劫に続く国家」という概念が消滅し、よって「担保がなくなる」というリスクを、これまた潜在的に背負っているわけです(爆死


つまりサギなのです…(๑¯ω¯๑)


しかし現在、全世界は約3京円(30,000兆円)もの債務を抱えているとされ、実際にはこの倍くらいに膨れ上がっても全くおかしくないほど借金漬けになっています。もはや破綻は免れないでしょう。しかもこのタイミングで新コロ+ウクライナ紛争という地獄のような状況を作り出してしまいました。それまでイケイケで公債・社債を建てまくって好景気を維持していたor借金して糊口をしのいでいた時に新コロ発生。このときの現在及び将来不安によるパニックから市場は深刻な資金不足(流動性の枯渇)に陥ったために1500兆円を超える空前の規模の通貨供給を行い、この結果として、お金の総量が爆発的に増えたために借金に当てる当座のカネは工面できたものの、そのまま市場に残り続ければ当然、その分の激しいインフレ要因となり、ここに新コロによる生産物流の遅退・混乱が発生して深刻な物不足。カネ余り+物不足ということで全世界は激しい物価高インフレに陥りました。この状態だけでも地獄なのに、プーチンのハゲが戦争始めやがったので、今度はエネルギーや穀物などの豊富な天然資源を持つロシア・ウクライナ両国が破綻。一次産品までもが深刻な不足状態に陥り、もはやスタグフレーションになりかねないほど悲惨な状況になっています(T_T)


この状況の時に、実は3京円もの借金があるんですよ…だったら、ごく普通に考えればOUTです(爆


そして「いずれ踏み倒すしかないんだろーなー(๑¯ω¯๑)」と誰もが漠然と思ってもいたのです。国家がある一時期、借金建てまくりすぎて金利暴騰して返しきれずに破綻する。そのタイミングさえ乗り越えれば生き残れるけど、しかし乗り越えられない「穴」が出来てしまい、先にいけない(T_T)…というような状況です。そこでこの穴をインチキして埋めちゃおうという程度の発想が当然出てきます。それが「徳政令」ということです。内容は簡単です。


( ˘ω˘)っ「中央銀行にある国債を全部破って捨てる」


…似たようなことは国民民主党が言い出していますが、これは別に彼らが言い出したことではありません。ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツを嚆矢としてかなり多くの大人物が似たりよったりのことを言っています。しかし疑問が出てきます。


そんなことして大丈夫なの…(◎-◎;)??


…と。んで、一般的に考えられているのは「混乱するけど、多分大丈夫v(^^)v」だと思われます(なので皆が大なり小なりいい出している)。

それはどうやらこういうメカニズムかららしいです。国債の循環から世界を考えてみると、まず国債が発行され、これが市場(日本の場合は少し他国と異なりプライマリーディーラー制を採る)の特定の購入者によって購入されます。この際、普通は購入する人たち〜実際には金融機関などが購入しますが、予め日銀に口座を持っていてこの預金口座のある連中に購入権があります。新発国債は此処で購入されます。時には購入されない「不発」のときもあります。んで、購入されたら政府にはカネが入り、市場には国債が流れていずれ金利をつけて政府がカネを払ってくれる「資産」ですし、この途中で民間は保有している国債を売り買いして利益を得られます。この時の市場が流通市場で、進発国債の市場とは別です。「ワイらが金利が上昇した…(T_T)」と騒ぐのはおもにこの流通市場の金利です。


そして国債と金利には一つの関係があって「国債の価値が下がる(上がる)と金利が上がる(下がる)」の逆比例の関係にあるということです。端折って言うと、国債が売りに出されて市場に出回ると高い金利を付けないと買い手が現れない。だから金利は高めになる…という感じで、反対に皆が国債を買いまくるならば低い金利でも買い手がつく…みたいな感じです。なので逆に言うならば、金利が上昇したという場合には何かの理由で国債の価値が下がってる(市場に売りの圧力が出ている)という目安になり、金利が低下している場合には「その国は結構安全」だから「安定資産として購入しよう」という動きが出てくるだろう…という話になります。なので「あの国、やべー(T_T)」のときには「国債持ってても価値がなくなるので売る→金利上昇→やっぱヤバイじゃん。とっとと処分しよう→更なる売り→更なる金利上昇…」の悪循環になるということです。


ただ実際にはもっと全然複雑で、現在所有している国債は(何年も保有してるので)価値が経年劣化しており、ここに新発国債が発行された場合、中古の国債と新発国債との金利分の利得さを(日割り計算で)勘定して損得を計算し、この分を補填する必要が出てきます。これは別の言い方をすれば、国債にもともと付いている金利〜たとえば一万円の債権に金利10%ならばトータルで11,000-円の価値がある債権ですが、この金利10%は表面金利クーポンなのですが、市場で流通するとこの表面金利でゲットできる利息分が減っているので、その埋め合わせを計算しなければならないという事です。さらにインフレや為替差損、国力衰退による国債の価値の減衰分なども考慮しなければならず、結構面倒です。この他にもCDSという「取引したいなら、保険金現ナマで払え」的な金融商品が付いていたり、これに手数料が加わったりするわけですし、実際には国家破綻しそうな国の国債がバンバン売られて底値に近づくと、これを買い取って後で督促かけたり(←カチコミ)、裁判連発でボロ儲けを狙う「取り立て屋」みたいなジャンク債専門の多国籍ファンドなどがあり、要は「地獄絵図」なのは個人や企業破綻と全く一緒(笑)。なにより金利が上がる(その国やべーよ…涙)になっても、国家破綻など殆ど起こらないのも事実なので、金利が上がったら「これ、利回りが大きくなったよね? 儲かるじゃんラッキー」的にポジティブに考えるようになって「じゃ、買おう」的な動きが当然出てくるワケで、金利が上がったからと言ってもいきなり天井知らずに上がることはない…ということです。2022年前半の米国長期国債の動きがこれです。この1年であっという間に3%を狙うほど長期金利が上昇しまくっていますが、今度はこの高い米国金利に「これは儲かる!」的に引き寄せられて、むしろ米国に資産が集まる…という事が起こることでしょう


国家破綻さえしなければ、市場は自律的に回復するということです…m(_ _)m

なので「国債、結構刷っても大丈夫なんじゃね?」の話になってくるワケで、国債を発行するとその分、カネが増え、経済成長が出来るという段取りになってくるわけです(←西尾一夫@友近風)


友近「段取り段取り! ほならなんで国債増発=カネ増強になるのかの段取りはこちら!」


【かなり重要】日本が経済成長しない、たった一つの理由について…m(_ _)m

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885841125/episodes/16816452220386802183


…この中で述べたようにインフレは主に物不足によって発生する「カネとモノとのアンバランス」ですが、物不足をカネで買いまくって解消できる豊かな国なら、むしろインフレ発生はかなりの部分が「債権の金利≒通貨の増加分」であり、なぜ〜ヤマトの本質でもある「国債」という債権とカネ生成のメカニズムの根源を追求しているテーマの本質の一つでもあります。

もう一つ言うと、国債をばらまくとなんで爆発的にカネが増えるのか?…の理屈は信用創造の理屈が必要になります。こちらはお手数ですが、こちらをご覧ください(特に読まなくてもいいですけど)


信用創造〜カネがカネを生む仕組みをデスラーさんやスターシアさんたち総出演で説明してみる(ギャラ高そう…

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884987864/episodes/16816700426945434742


こちらは要するに「入金してもらったカネ×1/準備預金率」倍だけカネがカネを生む…という理屈です。そしてバブルというのはこの信用創造のプロセスにおいて「貸した多額のカネが予定通りに帰ってこない」か「カネ、借りすぎて返せなくなった」が大規模に発生した…ということでした(爆

これはつまり「ある決済において、決定的に返済金が足りない」という事が破綻を招くということです。これが国家にも当てはまるだろうということです。国家は無限大に富を生み出すので「破綻するはずなど、もはやありえない」のですが、ある返済タイミングの時に(一時的にせよ)「返せなくなった(T_T)」になったら国家破綻する…という理屈であり、何かの契機きっかけで金利が上昇するとその金利負担に耐えられずに「金利負担未納(+債務元本償還不能)」になっちゃうので、


金利の上昇が怖い…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


という事でした。そして国債という債権が大量に出回っていれば、市場に国債が溢れている≒金利上昇のリスクが高まるということであり、現在のように全世界で多額の国債を発行し、この結果、カネが市場でばらまかれる…を繰り返していると「あるタイミングで突然、破綻する」という危険性が出てくるのです。


よってこのリスクを根本的に回避するために「国債の一部を(できるだけ合法的に)抹消する」というのがこの「あと、日本国債務の消し方を伝授する ・・・筆者がではなく外国人が、だが(後編)」の本当の内容です。マーティン・ウルフの内容は「インフレ起こせば物価高。カネの額面上の価値は激減する。国債は借金だからカネの額面が爆下がりなら借金の負担も減るだろ(笑」という内容です。これは英国で実際に1992年に発生したポンド危機のときの状況でした。同じことをもっとスマートにやろうというのがスティグリッツの理屈です。非常にシンプルで、おそらくは世界中からコッソリと支持されている説は「中央銀行にある国債をそのまま破って捨てる」です。単純です。




●中央銀行にある国債を破って捨てる


それが可能なのか?…ですが、多分、こういう理屈なのだろうと思います(ワイの想像)。国債は政府が発行する。この債権を民間が購入します。ここで重要なのは中央銀行が買い取るのでは「ない」ということです。要は「誰かの借金を誰かが請け負ってやる」の形を「政府の借金を民間人が請け負ってやる」にしただけのことです(ただし民間人とは中央銀行に口座をもつ指定された金融機関のことですが…)。


このときに民間にカネが撒かれ、活用されて更に富を生み、同時に政府もカネが入って公共事業などに投資出来ればますます国は発展し、国富が増える。良いことだらけです(ただし外国から借りた借金返済の場合には別。カネが海外に逃げていく一方なので…)。つまり民間にカネが入って豊かになる+政府の公共事業がうまくいけば国民は豊かになる…の倍々儲けという理屈です。この後、景気がよくなるとインフレが進みます。インフレとは「モノに対してカネの総量が多すぎ」によって起こります。なにしろ民間にカネが入り、同時に政府が公共事業してカネをバラ撒いたのですから、そりゃカネは増えすぎてますよね(爆)。なので市場に溢れすぎた(≒過度なインフレの要因)を「公開市場操作」によって中央銀行が回収します。中銀の持ってる国債を売り払う(=カネは中銀に回収される)という操作です。


この一連の流れがインフレ成長のメカニズムです。国債使ってカネを流してインフレ成長を作り出し、最後は国債使って過剰なカネを回収する戦略で、要するに国債を使って「カネとインフレをやり取りする」作業と言えます。メシ喰ってクソ垂れて、そのクソを畑に撒いて収穫物を得て豊かになる…的な話です(爆

このメカニズムがバランスよくおこなえれば「国債がカネと仕事を生み出し、国富を増大させる」ことが分かります。要するに「国債」が文明の切り札であり、金利とインフレをコントロールして国民を豊かにし、技術を蓄積して国力を増強させつつ債務それ自体が物価高で消滅していくという「カネ⇔インフレ」の交換のメカニズムだったのです。


そして中央銀行とは、この「カネ」と「インフレ」とを出し入れするための制御機構のようなものであり、普通の銀行とは全く違うということです。普通の民間銀行はカネを貸し付けて金利収入で利益を得る。中央銀行は民間のカネを出し入れしてインフレ(=カネの総量)と失業(=経済成長)とを管理する…というように全く別の役割があるのです。中央銀行は民間市場の外側にあり、例えて言うならポーカーゲームの親のような役割です。プレーヤーは民間。テーブルは市場。参加者は我々。そして中央銀行という親は国債という札を配って皆にカネを賭けさせる…という事です。よって中央銀行は市場の管理人であっても「市場参加者ではない」と言えるわけです(そういう解釈も可能)。


ところが現在、このカネとインフレをやり取りして国富を増強させるメカニズムが著しく失われ、多額の国債が溢れすぎているのが問題(借金で国家破綻する)なのであれば、国債を「返せるだけの量に減らす」という徳政令をやればいいんじゃん…という単純で魅力的な発想が出てくるということです。この際に「国債は政府の借金であり、民間には資産」なのだから民間にバラまかれた国債を徳政令したら、民間人は死んでしまいます。


国が借金踏み倒した(ꐦ°᷄д°᷅)💢


…になるからです。なので、だったら中央銀行にある国債を抹消したらよいという事なのでしょう。ここで重要なのは公開市場操作によって中銀が国債を回収する場合、中央銀行は「国債を回収した。逆にカネを撒いた→インフレを(市場で)生成した」という事です。景気がよくなって国力は増加し、同時に激しい物価高で「カネの価値が激減する」のですから「国債の額面も激減」し「債務負担が激減する」という事だったので、なら…


…( ゚д゚)ハッ!

…いいこと気づいた!!


中銀が国債を回収することは、究極、インフレをばら撒いたのと同じだ!!

経済成長インフレに化けたのだ!! カネはインフレに変換トランスレートされたのだ!

そしてカネ(=国債)は民間市場から消えてなくなった!!


なら、中銀にあるカネや国債は「中央銀行の中にありつづけるのなら、市場からは無くなったのと同じ」だ!!

つまりインフレと引き換えに「消滅した」のだ!…と。



多分、この理屈でしょう。とても魅力的です。そして可能なのか?…ですが、

「多分、可能なんじゃね(๑¯ω¯๑)?」…がワイの答えです。理由はいくつかあり、国債という借金はインフレに化けたのであって「ちゃんと仕事はした」のです。ジェットコースターのようなもので、位置エネルギー(国債)を滑車(カネ)を使って運動エネルギー(インフレ)に変えて「仕事をした」という理屈です。カネを生み出す「仕事」に化けた残りカス=「中央銀行にある国債」です。民間だったら資産ですが、中央銀行は「民間ではない」ので「資産でさえない」くらいの考え方です。


いやいや、実際には「資産」です。金利がついてるワケで国から金利がもらえるし、この金利分が更なる通貨供給量増加分になったり、国債の償還費用を政府から中央銀行に払いもどしてもらえるワケで、これまた中銀の儲けになります。だから消滅させたら「中央銀行が債務超過に陥る」わけです。資産を抹消させられたのだから、当然中央銀行も損するわけです。


じゃ、ダメじゃん… (;一ω一) ジィー


…なんですが、ここでもう一つ。ほぼ全ての国で「中央銀行が儲け過ぎたら政府に上納する」という、これまた謎理論が存在しています。これは中央銀行という民間銀行の筆頭株主である政府に対して「利益を還元する」という事のようです。これを民間で例えると、カネを貸している企業(銀行は民間企業にカネを貸し付けて、その利子で喰ってる)が、その銀行の筆頭株主という事です。ということはよくよく考えれば「政府と中央銀行は同じホールディンググループの一員」という事です。政府と中央銀行が一体化…まるで統合された政府と看做すようなものです。だとすると、政府が発行した国債は市場に流れた後、中央銀行という「政府」に再び回収された…と考えられるわけで「エネルギー保存の法則」よろしくこの間に「インフレ成長」という仕事をした残りカスになった…ということなので、後は破って捨ててもいいじゃんということです。


問題点は「国債が消滅したら、資産が消える」ですが、国家破綻よりはマシだろと言われればそれまで。より重要なことは、国債とは金利分を除けば「民間のカネを引き出しただけ」に過ぎず、全損分は金利分ということになるのですが、これも「インフレ成長に伴う物価高を長期的に見た場合、金利損失分(以上)に匹敵する」=インフレが加速して物価高になり、現在の金利分(金利の割引価格分)くらいは「国民が物価高で損している」のだから、結局、損することには変わりないだろ?…的な話です。かなり乱暴な話で、「そんな事する国の事を信頼するのか?」ですが、これについても現在の管理通貨制度の場合、カネの原泉は現在〜未来永劫に無限に続く国力であり、この一部を税金という形で「前借り」して、この税金の一部を国債の償還利払い費用に当てているということなので…


国力が十分にありゃ、それでいいじゃねーか(ꐦ°᷄д°᷅)💢

国家破綻したら国力がなくなっちまうじゃねーか!

てか、国がなくなったらカネが無くなるんだぞ!!


…的に考えれば「じゃ、いいんじゃね?」という話にはなってきます(爆)。しかし信頼はされなくなるでしょう。借金踏み倒しなのですから。なので「土断場での一回こっきりのペテン術」です。世界をひっくり返す「元気玉」みたいな最終兵器です。ただしこれにも理屈があり「信頼」とは「その国が生き残り、繁栄する」ことによって国内外の投資家(円なら円を持ってる人たち)が「得する」のであればよいのです。この信頼は強力な金融産業力という国力であり(将来、国富が爆増するという希望)、国内市場の強さ(投資の魅力)があれば「この国は将来的に大繁栄するだろう。なら一回のチョンボなら見逃してもいいかな?」…と考える可能性のほうが大きいでしょう。むしろ借金をいつまでも抱えてズルズルと国力を落とすくらいなら「債務整理」して出直してくれればよく、債務整理は民間ではよくやってる「こなれたやり方」です。なので、全世界で中央銀行に多額の国債が溜まっている現在、世界主要国でちゃんと計算して一斉に「債務整理」すればよいというのは当然の流れです。


一時的に混乱することがあっても、強力な金融産業力と大きな国内市場があれば、いずれ落ち着きを取り戻すでしょう。混乱するという点においていうなら、主要国の国家破綻だって一時的な混乱をもたらすでしょうし、なにより1971年に米国大統領のニクソンが突然、他の国に何の相談もせずに


ニクソンのクソ野郎「今日から金本位制、やめるわ(^ω^)」


…みたいな、「ええー(*_*;?!」という、とんでもないちゃぶ台返ししたにもかかわらず、アメリカは何の罰も受けること無く今日も世界最強の国家であり続けています。年平均200兆円ものペースで国富を増強させ続ける強大な金融産業力と国内市場があるからで、結局、カネは国力によって生成されるのだから、大切なのはカネよりも産業力+市場という、ごく当たり前の結論に沿った話でした。「債務整理で再び身ぎれいになれば産業力と国内市場は復活できるのだから、それでバーターしよう」というだけの話です。もっと言えば「強い国は常に勝ち組」…という冷酷な現実です。戦後の日本は、戦中の債務を必死になって整理したのですから真面目で偉かったというだけです。


実際には、この徳政令で発生する経済混乱によるインフレで国民は大損したり(物価高で苦しむ)、必要に応じて課せられる増税だったりで苦労するでしょうから「丸々得する」わけでは決してないのです。てか、世界の歴史をみるとよく分かるように、中世までは王様の代替わりのときに銀行屋が踏み倒されたり、ロシア革命の時のようにソ連が対外債務不履行+返済放棄したりなどの「ふざけんな(ꐦ°᷄д°᷅)💢」事例も多数あるんですから「それに比べれば遥かにマシ」な方法だと言えなくもないです。


政府は国債を使ってカネとインフレ(経済成長)を生み出せる。またお金をすることの出来る発券銀行たる中央銀行は、国債の出し入れでカネとインフレとバーターしコントロール出来る。ならば政府と中央銀行が結託すれば、国債を使ってカネと経済成長を生み出し、その残りカスとなった(ボロボロの)国債を「少々の手間賃」でシュレッダー処理する…という考え方で、予めフォワードガイダンスでも出しておいて「みんなで納得した上でやれば混乱しなくてすむでしょ?」という程度の内容です。荒っぽすぎるけど「多分、可能」です。一度きりとは思うのですが…




●「国債整理基金特別会計」←GDP230%の債務を背負った日本の選択


では次にワイが言い出した「国債という債権の証券化(≒カネ化)」ですが、これは後の方で語る「国債整理基金特別会計」の事を念頭に置いてのセリフです。日本は国債を政府・日銀が資産として運用し、これで莫大な利益を出しているのです。その総額は不明ですが、特別会計での予算が500兆円とも言われているので単純計算で250兆円規模の「予算外」の予算が付いていたということです(爆笑


これ、全く知られていない話なんですよね…(๑¯ω¯๑)

つまり「知られたくない」んですよね(爆


やり方は実に単純で、国債発行→市場に資金供給(反面、政府の借金増加)→公開市場操作によって日銀が国債を買い上げる→市場にさらに資金供給+日銀に国債という「資産」が増加した…という事なんですが、ここで日本はトリッキーな事をやり始めます。日銀は「民間銀行」なので、だったら…


Z省「民間銀行のように、安全資産の日本国債を資金源として投資したらいいんじゃね?」

日銀「売上げで国債の償還したらいいんじゃね?」

政府「せやな…(๑¯ω¯๑)」


…という、「キミキミ、中銀が金儲け始めたらアカンやろ?(;一ω一) ジィー」な強烈なカードを切ってきたということです。

これが要するに730兆円規模もの「日本政府が保有する資産」の過半であり、法律によって事業の詳細が報告されない(事後報告で了承)のでどうやってるのかさえ不明です。これは国民の審査も受けず、情報も開示しないで秘密裏に行われていることなので成果判定さえ出来ないという実に悪い行いです。特にどのような方法論を行っているのかさえ不明というのが実によくありません。しかしわからないものは分からないので、ワイが想定している「政府日銀による、日本国債を使ったカネの稼ぎ方」はおそらくこんな感じだろうと思われます。


・日銀や政府系金融機関が保有する国債を一旦、国債整理基金特別会計に集める。

・国債整理基金特別会計は年に250-300兆円前後の国債(政府の借金であり、国債特会の資産)を運用に回す。やり方はダミー会社を複数作り、その会社に日銀がこの時に現金と国債を貸し出して国内外の投資に回す。

→たとえば米国S&P500のETFの資産だったり、東証でユニクロなんかの株を買い占めたりに使う。これなら下がることのない米国長期投資で利益が出せ、日本だったら株価が下がったらこのダミー会社に有力株を買わせて相場を下支えし、いらなくなったらファミリーマートや東京ドームのように、欲しがってるヤツ(伊藤忠とか三井不動産とかに)に売り付けて儲ける…の形です(爆


これなら日本は絶対に損はしないでしょう…(๑¯ω¯๑)

次のターゲットはユニクロの柳井でしょう…(・∀・)ニヤニヤ


もちろん、これ以外にも(黙って)幅広くヤッてるとしか思えません。おそらく多額の投資で不動産なんかも所有していたり、他国の国債や債権なども購入してるかもしれません。要するに日銀が本来の「市場の管理人」を超えて「自分でカネを稼ぎ始める」という禁じ手にどっぷり手を染めているということです。実際にはもっと複雑なのかもしれません。たとえば日銀から一旦、ダミーの金融ファンドに現金と国債を貸し付ける。ここが下流にある別のダミーの運用会社に「投資」し、ダミー運用会社が市場にカネを張る。

これだと単に市場で運用するだけでなく「現金」が必要となる国内外の現物資産(不動産とか貴金属や、もしかしたら企業やパテントなどの権益なども含む)を購入することも可能になり、また運用益をダミーファンドに返す時にも、儲けが出ているので現金が徐々に溜まっていく→運用資金が増えていくし、ダミー運用会社の損失を日銀の会計から(帳簿上)切り離せる…などのメリットも出てくるからです。


そう考えると、日本の政府支出で国債費が約23兆円もある理由もなんとなく見えてきます。国債の利払い費用は超低金利のために毎年減っていて、今年はせいぜい8-9兆円でした。この他の謎の償還費用があるのですが(国債は相手が日銀でも返さないとダメ)このカネがダミー会社に流れていて「即戦弾」として使われてるのではないかと疑いを持ちますね。毎年10兆円規模で各ダミー会社に供給され、しかもこの国債特会は既に長い年月運用されています。タップリ現ナマも眠ってるんじゃないですネー(爆)。しかも国債を償還したら日銀には売却益がタンマリ入る。確かに日銀法53条の解釈で「多額の資産を得たら(筆頭株主の)政府に返す」ということは歌われてますが、殆どはダミー会社に流れ、しかもこのカネでますます運用益をふくらませる方に回ってる…と考えるほうが正解でしょう。


何しろ、困ったときにはすぐに特別会計からカネが出てきますからネー、日本は(爆+謎


ということは、日本は国債をグルグル回して「カネ→インフレ成長→資産→運用益」というサイクルを確立しているということです。なので日本の場合、単純に「国債の一部を抹消する」という意見は(テレビなどではよく見るものの)やるべきではないという選択肢にしかならないのです。


運用資金の元ガネが減っちゃうから…(@_@;)!?


…なのです。

日本の場合はスティグリッツの理屈とは違い「政府の借金を政府(財務省ほか)+日銀が独力で返済する」という荒業です。日本が超低金利を採用しているのはこの一貫で、金利が上昇すると国家破綻するから低金利政策を採用し、この事で国力増強が測れない分、国内外への投資を「国債整理基金特別会計」という投資のためのドンガラを構築した…ということかもしれません。国債整理基金特別会計は日本独自のやり方で、ある意味、国が投資ファンド化するという究極の裏技で、スキのないほぼ勝ち組のスキームとは思いますが、「どうも出来すぎている… (;一ω一) ジィー」という不安があります。このやり方は市場を歪め、民間の力を削ぐのでワイとしては全く賛成できません。米国FRBのように「政府に負担が発生したとしても、それでも市場に国債を押し戻す」という出口戦略こそが唯一の正解だと考えているからです。




●多分、徳政令やるのならこんな感じ…m(_ _)m


「それでも徳政令やるんだ(ꐦ°᷄д°᷅)💢」


…という場合、他の国とかの信頼を失っても(後で取り返せばいいや…的に)構わないので「やる」というのなら、おそらくこんなかんじではないでしょうか?

なんらかの形で一度、中央銀行や政府系金融機関に国債を溜め込んでおく。この国債を一旦、別の「整理回収機構」という受け皿に移す。これは政府が「ワイんところはデフォる危険性があるので、整理会社を立てて、そこに債権を移して返済業務に専念させる」的なスキームを構築する必要があるからです。整理回収機構は米国のS&L破綻時にスキームとして確立し、日本でもバブル退治のときに使った効果的で手慣れたやり方なので大丈夫でしょう。

ただしこの時、引き抜いたときに中銀には莫大な損失が出る(帳簿上はそうなる)ので、整理回収機構から手形を発給して穴埋したことにします。「中央銀行から債権(国債)を買い取る」という形なので、その分のカネを整理回収機構が払う必要があるわけです。

実際には金利分の損失しか出ないわけですが、日本の場合、超低金利政策もあって大体、年に10兆円はない計算です。よって「年に10兆円程度は中央銀行に整理回収機構から現ナマ払う」事が出来なければ、実損です。この分は増税になるでしょう。てか、どこかで国民の負担がないとアカンという話です。


後はこの「整理回収機構」が日本国債をカネに変えます。国債を証券会社に売り飛ばし、買い取った会社が資産運用する…というやり方です。よって整理回収機構の他にもう一つ、(政府系)投資ファンドが必要になり、ここが実際に運用する。ここの売上の一部が整理回収機構に還元され、引き抜いた債務の償還利払い費用に当てられる。実際には、かなりのカネがそのまま整理回収機構やダミー会社に残されたままで更なる運用資金に回されます。他方、国家は債務を引き抜いたために「その分だけ借金できる」→国債増発でインフレ成長再び→このインフレで債務の価値が激減し、代わりに国力はアップする…になるわけです。当然、このインフレ成長の過程で整理回収機構の中にある国債という借金の額面割れも発生するので、「インフレ成長によってのみ、債務が効率よく消滅する」が実現できるわけです。


要するに債権の証券化(カネ化)で資産として運用して、政府自らの手で政府の借金を潰す…こんなかんじになるのではないでしょうか?

本来、日銀は発券銀行なのでカネが不足するはずはない…というのも事実ですが、足りないカネの額が莫大になればその分カネを刷りまくってハイパーインフレ発生→超物価高→債権の価値暴落+消滅…という第一次大戦後のワイマール共和国のようになっちゃうのは無駄ですし、主要国は債務も大きい代わりに国民資産も大きいのでムザムザ債務を潰すためだけに資産まで食いつぶしてしまうのは勿体ない。よって債権の証券化という投資ファンドを噛まして経済成長の原資として「国債に最後のご奉公させる」がよいのではないでしょうか?


でも仮にこれをやるとしたら、現在のように大規模な金融緩和で中央銀行が多額の資産(国債を含む債権)を抱え込んでいる今すぐにやったほうがいいでしょうね→日米英欧州の政府の皆さんへ…m(_ _)m

そうでないと、中央銀行にいつまでも国債を溜め込んでいるような国なんてのは日本だけでしょうからね←日本さん、チャンス(๑•ω-๑)♥


でもこの国債を株式などの証券に変えて債務潰した…というのは実は歴史が古く1720年代のフランスで発生したミシシッピ・バブルがこの形です。ジョン・ローという(皆から嫌われているけど)偉大な人間が考え出した方法で、現在では有効なスキームに組み込んで活用されています。ちな、ミシシッピバブルの場合、債務抹消はできても、そのカネを投資する「力のある産業」がなかったために結局、バブル弾けて終了…になりました。現在のG7諸国だったら証券化したカネの使いみちは幾らでもあるわけですし、それこそ宇宙開発などの資金にしてもいいのかもしれません。


多額の外債さえなければ、すでにうまく逃げ延びる方法も経験もある…ということなんですよ…(๑•̀ㅂ•́)و✧

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