§5-2-7・信用創造〜カネがカネを生む仕組みをデスラーさんやスターシアさんたち総出演で説明してみる(ギャラ高そう…

信用創造(マネークリエイション)ってなんぢゃいな…(゚д゚)!?


前話数で出てきた信用創造について軽く話をしようと思います。

ごく常識的な、当たり前のことだけど、なんだかカネの湧き出る「魔法のツボ」のような不思議な話ですけどね…(゚д゚)!?


 ※     ※     ※

 

信用創造というのは本来「マネークリエイション」という言葉の意訳です。

「銀行が貸出を繰り返すことで、さらに預金を増やし、結果的に当初の預金額の何倍もの預金が貯まる」という内容です。


あら不思議…(゚д゚)あらやだ!


銀行は保有している預金のうち、「支払準備金(払戻しに備えて残しておく最低限のカネ。支払準備比率は日銀が決める)」を除いた全額を融資に回せば「1/支払準備率」倍だけカネを増やせる…という事です。たとえば民間の預金が1,000万あるとした場合、支払準備比率が10%と決まっていれば、1,000万×(1/0.1)なので一億円に増やせる…という事です。シンプルな例は以下のようです…m(_ _)m


 ※     ※     ※


1.まず最初に土方さん(高給取り)がヤマト銀行に100万の月給を預けた(地球防衛軍から支払われた)とします。日銀が決めた支払準備率は10%だったとします(1/10は残しとけ、という事)。


2.この後、古代さん夫婦が自宅の修理の支払いのためにヤマト銀行にお金を借りにきたとします。ヤマト銀行は(支払準備金の10万をリザーブしておいて)残りの90万円を貸しました。古代さん夫婦は90万円を修理屋の真田さんへの支払いに当てました。この時の支払いにアンドロメダ銀行を使いました。


3.アンドロメダ銀行は90万の入金がありました。この内、支払準備金用の9万をリザーブしておいて残りの81万円を相原くんに貸しました。というのも相原くんは無線オタで、南部重工さんから軍用通信機を掛売りで購入していて、この支払いに81万を当てました。このときの支払いにドレッドノート銀行を使いました。


4.ドレッドノート銀行には81万円の入金がありました。この内、支払準備金の8万1千円をリザーブしておいて残りの72.9万円を新婚の加藤さん夫婦の出産費用として貸し付けて、加藤くんが病院への支払いにガイゼンガン銀行に入金して…を繰り返していくと、最初に土方さんが預けた100万円がグルグルと貸付けまわって「1/支払準備率」倍→100万×(1/0.1)=1000万にまでカネが膨れ上がるという事です。



元ガネ×(1/支払準備率)倍だけ増えるという計算ですが、この場合の帳簿上の計算は、



【全取引者が入金した預金総額】 →100万(土方)+90万(古代)+81万(相原)+72.9万(南部重工)+65.51万(加藤)…=1000万


【全金融機関の支払準備金総額】 →10万(ヤマト銀)+9万(アンドロ銀)+8.1万(ドレ銀)+7.29万(ガイ銀)…=100万


【全金融機関の貸し付け金総額】 →90万(ヤマト銀)+81万(アンドロ銀)+72.9万(ドレ銀)+65.61万(ガイ銀)…=900万



…となり、元ガネ100万円(本源的預金)が回り回って、支払準備金総額100万+貸付金総額900万=総預金1,000万に増えた(^^)v、と考える事が出来ます。

 

これをもって「お金を貸したら(1/支払準備率)倍だけ増えたヽ(^o^)丿」という話で、夢のような話です。

この「信用創造」の本質は「銀行が持ってるカネ(本源的預金)」以外にも、誰かにカネを貸し出したら「その貸し出したカネは帰ってくるのだから、いま貸した分のカネも銀行の資本=全預金」という解釈で、一定額だけ他の客がおろしたりするのに備えて溜めて残しておいたカネ(準備預金)以外に、貸し出した分のカネが「銀行にとって増えた」ように見える…ということです。


銀行に信用があること、貸したカネは必ず確実に安定して戻ってくることを大前提とし、これが機能している場合には、本源的預金の何倍ものカネを生み出すシステムということで「信用創造」と呼ばれているようです。上記の例の場合、全金融機関に100万しかないのに1,000万円ある事になります(無論、時系列的に貸したカネは回収されていくのですが…)。なので「1000万あるんだから…」と無謀な貸出を繰り返した挙句、多数の貸出先が倒産したり不渡連発で焦げ付いた場合、即死するメカニズムです。バブルの時によく即死してます。バブルで爆死した時「信用不安」とよく言われていますが、このメカニズムが崩壊する(大抵は貸したカネが戻ってこない)ことからそう言われるようです。


理屈からいえば総預金が1000万円あっても、個々の返済までにタイムラグがあり(←ローン建てとか)、自分が貸したカネは必ず帰ってくる…を見込んで、まだ十分に返済されてもいないのにカネを貸しまくり、しかも足りない分は別の金融機関からカネ借りてまでも貸し込んだ挙句にバブル崩壊で爆死した→吹っ飛んで始めて、物凄い額の債務があった(:_;)…という感じです。貸付金総額が全額回収されるまでは「現ナマ」ではなく(≒泡銭)、その間に銀行経営の悪化→準備預金以上の額の取り付け騒ぎが発生したりする場合は相当ピンチです。このカラクリは銀行に「信用」がある間だけ機能するものだと言えます。



 ※     ※     ※

 


そこでもう一つ別の例を出します…m(_ _)m


イスカンダル銀行があったとします。このときの支払準備率は10%だったとします。

ここにまず古代さん夫婦が、身内のスターシアさん(←古代進さんの義理の姉)が勤めているイスカンダル銀行に1000万入金しました。将来に備えての普通預金+スターシアさんの営業実績づくりのためです。よってイスカンダル銀行の本源的預金は1000万円です。

次に古代さん夫婦のお友達で七色の声色を持つと称されるデスラーさんが、


「銀河系で新たに国造りしたいので、お金貸してほしい…(c.v.ギュネイ・ガス)」

「できるだけ沢山…(c.v.かまめしどん)」


スターシア17歳「じゃ、限界一杯の900万貸したるわ(  ̄ー ̄)y-~~」

スターシア17歳「うちに口座、つくれや…(  ̄ー ̄)y-~~」


…ということで、イスカンダル銀行はデスラーさんが新規に開設した口座に、手持ち資金1000万円の内の10%(100万円)以外の900万円を貸しました。するとこの時、イスカンダル銀行の中には100万しかないのですが、帳簿上は「1000万(古代さん預金)+900万(デス公に貸付)」の1900万あることになりました。そして理論上、デスラーさんの口座の支払準備率10%を除いた810万を貸付に回すことが可能…となりました。


トータルで1900万ある事になってますが、支払準備金はデスラーさんが新規に開いた口座の資金に対する計算になるので、次回は(デスラーさんに貸し付けたカネ=資本金の)900万円-支払準備金90万円=810万円までカネを貸すことができる…という理屈です。また理論上、イス銀の現金は最低でも「100万(古代さんとこの10%)+90万(デス公の貸付金の10%)=190万」あることになります。そしてこのために、


スタ公17歳「90万くらい、口座ここにいれとけや…(  ̄ー ̄)y-~~」


…が普通で、銀行に借り入れ口座を作る時、ある一定以上のカネを入金してくださいの理由でもあります。支払準備率以上の入金をするのが普通です。銀行には支払準備金が残っていることが必要だからです。

この後で、ズォーダーさんがイスカンダル銀行に借り入れ相談にやってきて、


ズォーダー約1000歳「丸焼けになったので、再建資金を貸してください…(:_;)」

スタ公17歳「ええよ。マックスの810万、貸したるわ…(  ̄ー ̄)y-~~」

スタ公17歳「おいヒゲ、うちに新規に口座、ひらけや…(  ̄ー ̄)y-~~」


…という話でまとまりました。丸焼けになったものの、アンドロメダ星雲にいろいろと不動産を多数所有していたので、これを担保にデスラーさんの口座の900万(←新規に開いたためカネがあることになっている…という理屈)の支払準備金を除いた810万を貸しました。


このときにイス銀は理論上、「古代さんの1000万+デス公貸付900万+ヒゲ貸付810万=2710万」の資産がある事になりました(仰天)。また理屈の上からは、手元資金は「古代さん100万+デス公90万+ヒゲ81万」の271万のカネがある(はず)という事で、このためにスタ公17歳がズォーダーさんに


スタ公17歳「81万円、現ナマ掻き集めてこい(# ゚Д゚)!」


…と言った可能性が高いです(実はない場合もあり、ある期限までに入金すること、そのために担保を取るという事もあるようです)。

この後でさらに別の取引が発生したとします。新規に芹沢虎徹さんが…


芹沢「カネ貸せ(# ゚Д゚)!!」


…という事になった場合、今度はズォーダーさんの口座(貸付金810万)の中から支払準備金81万を除いた729万円を最大、貸し付けることができる…という計算です。



この結果、当初、古代さんが入金した1000万円のカネが「1/支払準備率」倍だけ増えて、1億円に膨れ上がる…という計算です。このように「信用貸し」することで富を爆増させることができるためマネークリエイションと呼ばれます。現在の金融論の中心的な考え方ですが、しかし…


理屈は完璧だけど、なんかおかしくね…(눈‸눈)?

キツネにつままれたような気がすんのよね(´・ω・`)??


…感はあります。この信用創造の問題点は、現ナマがそろっているわけでもないのに現ナマの数倍のカネを転がしているということです。たとえばデスラーさんにカネ金貸してる時、手持ち資金が190万しかないのに、次にズォーダーさんに実際に810万貸し出す事になった場合、足りない金は銀行間取引(≒短期国債市場)などで資金調達するなどの資金繰りが必要になってきます。


ズォーダーさんのところにカネを貸す時を見てみると、たしかに計算上はイス銀には2710万円のカネが生成されたことになっています。しかしイス銀の手元資金は271万しかなく、その時に810万貸しているのだから、普通に考えれば「現ナマはたりねーんじゃね(눈‸눈)?」とは思うこと。勿論、本当の銀行にはもっと潤沢な資金があるはずですが、それも銀行の信用度が高い場合に有効で、もし「イスカンダル銀行、ヤバス…(゚д゚)!?」という事にでもなれば取り付け騒ぎが発生し、一気に預金を降ろされそうになった場合…


スターシア17歳「そんなカネはない (  ̄ー ̄)y-~~」

…わけですし、逆に貸付金を返してくれとイスカンダル銀行がデスラーさんやズォーダーさんにお願いしても、


デス公・ヒゲ「そんなカネはない (  ̄ー ̄)y-~~」

…だったら銀行存続のピンチになるわけです。


実際、この信用創造は貸付金は必ず帰ってくる事と、貸付金の返済プランに従って無理な貸付を行わないこと、なにより銀行の資本力以上の貸付を抑制するか、万が一に備えた資金繰りおよび資金需要の正確な予測を立てておくことが重要で、これに失敗すると日本のバブル崩壊のような事になる、というハイリスクが内在されていることに常に注意が必要です。貸付先が連続倒産しまくりで貸付金が派手に焦げ付いて即死…というリーマン・ショックのような事になりかねないのです。

理論は完璧ですが、現実には「現ナマはそんなにはない」なのです。将来取得分の富は莫大なものなのですが、返済までには(月割であれ、後の一括返済であれ)タイムラグが生じ、その間に急激な資金不足に陥れば、極めて厳しい状態になる…だからこそ金融機関には信頼が求められるという事です。また貸し付けたカネが焦げ付いた時、資産計上していたものが負債になってくるのも厄介ですね…。



 ※     ※     ※

 


あともう一つ…m(_ _)m

この「信用創造」の不思議(…ではないのだけれど)で重要なポイントは「金利は関係ない」という事です。

カネは、貸し出した段階で「カネが増えた」と言えそうな状況になるからです。


普通に考えると「金利が付いている分、カネが増えた」という理屈で、だからこそ金利は重要と考えるのですが、信用創造の考え方は(金利とは無関係に)「カネを貸せば、その分カネが生み出されたことになる」とも解釈できるということです(ただし準備預金率という別の金利が付いていると考えることもできる→ワイはこの考え方)。この「市場金利無関係でカネを貸し付けるとカネが増える」の理屈は「内生的貨幣供給論」とよばれ、確かに一定の支持がある現代的なホットスポットでもあります。


オゥ、ホットガイ…(゚д゚)!?


なぜならこの内容はMMTに絡む事だからです。MMTの開祖・レイは自論の中で「銀行の金利収益をなくす」とか「銀行は中銀の出先機関とする」とか、もはや狂人の域に達した事をほざいているのですが、ということはこの信用創造はMMTにとっては「大変、耳障りがよい」ことに気づきます。「金利は関係ない」からです。「貸した段階でカネが生まれる」からであり、金利収益によって貧富の格差が生じているという事を気にしている(らしい)MMT派にとっては金利が関係ないことは都合がいいのでしょう。また貸したカネがカネを生み出すということは、「国債増発によってカネを刷った後は、『1/支払準備率』倍だけ増やせるはず」とでも言いたいのかも知れません。このカネの供給は財政出動によって庶民に行き渡り、しかも国債増発量は少なくて済むはず…と。これがMMT派をして、やたらと信用創造を引き合いに出したがる理由かもしれません。


無論、現実は「全く違う」のであり、国債は市場金利の影響下にあり、内生的貨幣供給論は究極、貸したカネが全額帰ってくることを前提にしているだけで、「貸したから全額、すくそこに発生した」のは帳簿上の話にすぎない…ということです。当然、無謀な貸出し(≒MMTなら国債増発)は死を意味します。


…m(_ _)m


 ※     ※     ※


ではこの信用創造〜内生的貨幣供給論、どこから出てきたのでしょうか? 一つの容疑者がいました。イングランド銀行です。最近になってイングランド銀行が言い出して話題になりました。英国の中央銀行が言い出したのだから「正統」と、にわかに沸き立った話題です。


しかし、この内生的貨幣供給論はむしろ、英国政府とイングランド銀行による事実上の「財政ファイナンス」であるW&Mファシリティーズに絡む内容と考えるべきです。


この内容については別話数で詳しく述べますが、要点をかいつまんでいうと、英国政府はイングランド銀行(英国中央銀行)の中に3.8億ポンドの「預金」があり、英国政府がカネに困った時には担保として短期国債を入れて「イングランド銀行からカネ借りる」≒財政ファイナンスしてるのです。財政ファイナンスは政府国債を中銀が直接買い入れることですが、絶対タブーとされています。やっちゃダメです。しかし予め中銀に入金つまり「預金」があれば、あとは担保を準備すれば「(政府が)必要な額だけ」中央銀行が政府にカネを「貸し付ける」事が可能です。民間銀行と民間企業(人)の関係のように、です(爆死)。


おそらくコレでしょう…(  ̄ー ̄)y-~~


つまり英国政府が財政ファイナンスをして「いない」というための方便みたいなもので、事実、イングランド銀行(の季刊誌)において内生的貨幣供給理論を言い出したのが2014年という、まさにリーマンショックとその後の景気回復期にピッタリ合っていて、ちなリーマンの時に英国政府はイングランド銀行から実に200億ポンドもの「貸出」〜資金供給を受けていたという事ですが…


…(゚д゚)!?

それってタブーの財政ファイナ…(以下略


中銀から政府にカネをダイレクトに供給したというのなら、それは事実上の財政ファイナンスであり、これがタブー視されているので「貸出」の形に整備し、財政ファイナンスによって増えたカネ(→これは通貨膨張インフレという悪性の物価高、つまり自国通貨の価値を毀損する行為)なのに「信用創造によって生み出された健全なカネ」…とでも言いたいのかも知れません。


しらんけどネー…(  ̄ー ̄)y-~~


内生的貨幣供給論を捏ねくり回す連中って「高橋財政(←大規模な財政ファイナンス)が良い」とか「カネがカネを生み出すのだから国債をバンバン刷っても大丈夫」みたいな無体な事、言い出す人、多いですよね。そんな無理を押し通して突然破綻して金利暴騰→国家破綻になったら責任取ってくれるんですかね??


あ、そうそう。イングランド銀行、新コロの時にまた英国政府に莫大なカネ、「貸した」らしいですYO-(^p^)

知ってますYO〜だ♪ (^q^)



でもジョンソン首相って、イイヤツだよね ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧

福島産のモモのジュース飲んでくれたしね ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧


新コロの時には心配したんだよ、ワイも…ε-(´∀`*)ホッ


…若い時、ホグワーツ魔法魔術学校のグリフィンドール寮にいたことありそうだしね(爆死

ワイ、好きよ。ああいう「如何にもイングランドの白人」っぽいタイプのヤツ(爆


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