第12話 皿洗い
すずです。
前回は悪乗りしちゃって済みません。
本当は優しくて、おとなしくて・・・、
そして美形なんです。
まぁ、そんなわけですずもおとなになりつつあって、
前みたいに、遊ぼ!遊ぼって、すずの気持ちいっぱいでお父ちゃん、
ペロペロ顔を舐めたりしなくなりました。
-そうよねぇ、お父ちゃんの顔なんて・・・、これもあいそあいそ。
それに代わって、すずお父ちゃんの行くとこ行くとこ後ろから付いて行くことにしました。
何故って?お父ちゃん喜ぶから。
「すず、どうしたん」てお父ちゃん振り返って聞いたら
お父ちゃんの目をジッと見て首をかしげて見せるんです。
もういちころ。
「何があったんですかぁ」ってすずのからだいじりまくります。
援助交際にひっかかったおっさんてこんなんやろねぇ。
「かぁさん!すずと会話できたよ。」って大喜びです。
別に会話したつもりもないんだけど・・・。
結構、すず、愛犬として貢献してること。
お父ちゃんおうちにいて、お母ちゃんパートに行くとき。
お母ちゃん
「すずちゃん、ゴメンやけど食器洗っといてね」って。
ソファーで横になってテレビ見てるお父ちゃんの横で言うんです。
すず、お母ちゃんの顔見てワンって吠えてあげるんです。
「洗ってくれんの、良い子ねぇ」
って・・・。
皿洗いなんか出来るわけないやん。
お母ちゃん出かけて行ったあと、
「すず、お前皿洗いできるんか、」
「でけへんかったら
でけへん!
って、はっきりお母ちゃんに言わなあかんで」
ってよ・・・。
お父ちゃん、ノソっと起きて台所で皿洗いします。
言えるわけないやん。大阪弁しゃべられへんし。
お母ちゃん帰ってきたら帰ってきたで、
お父ちゃん、
「すず、ちゃんと皿洗いよったで、褒めたってや」
「まぁ、すずちゃん、洗ってくれたんでちゅかぁ
良い子でちゅねぇ。ご褒美あげまちゅ」
あぁ~、もう、うっとうしい。
すずって、忠犬よねぇ。
A A
(aa
>●<
~
すず日記 @nobumasa
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