第3話

「母上様、お話があります」

「お小遣いは上げないよ」

「いや、実は

「ゲームは自分で買いなさい」

「まさかこれ」

「そういえばこないだベットの下に…

「ストッッッッッッッップ!!!!!」

「お母さん!俺、2次元行きたい!ほら、これみて!」


今日のニュースを見せる


「俺、ミクたんに会いに行きたい」

「絶対だめ」

「ふぁ?」


何で何で何で何で?


「あんた2次元行って恋してどうすんのよ。あんたそれで現実から逃げるつもりでしょ。あんたは勉強も運動も出来ないんだから、なんか出来るようにならなきゃだめなの。大体、2次元との恋なんて私は断固許しません。あっちは紙よ」

「こっちなんかただの肉の集まりだろ!」

「あっちは作られたものなのよ。そんなんと恋して何が楽しいの?必ず人間にはない何かが欠けてるわ」


だめだ、言い負かせねえ


「わかった」


とりあえずわかったふりして戻って作戦を考えよう


かつては身分の差が重んじられ、恋人達が自分の思い通りに結婚することは許されなかった。しかし、そんな中でも親の意見を押し切り結婚したものはいる。


和也とマリ、ヒラクレフとアリシタ、きょうやと飛鳥。しまった、全部アニメの中の話だ。

ただ、俺もそうやって、親の意見など押し切って恋したい!結婚したい!


「よし、隠れて2次元行こう」


株式会社DCTに電話をかけてみる。

「はい、こちら株式会社DCT次元開発課です」

「2次元ってだれでもいけるんですか?僕でもいけますか?僕、会いたい人がいるんです」

「もちろん。今限定で今すぐ好きな世界に飛ぶことが可能となっております。ご希望でしたら、一ヶ月が後に弊社にお越しください。詳細は後日連絡します。」

「あ、はい。ぜひよろしくお願いします!」


対応早っ

でも、これで、俺は2次元に行けるぞ!


〜一ヶ月後〜

俺は今DCTの前にいる。今から俺は次元を超えた旅をする。さあ、入ろう。書いてあった部屋に入ると、既に数人人がいた。


準備はたくさんして来た。ミクたんのグッズは全て持って来た。一応あっちの世界はこっちよりも何百年も進んでる設定なので、物に困ることはないだろう。あとはカードなどを売って得た金56832円がある。


やばい、緊張してきた


10分ほど経つと、スーツを着た一人の男性が部屋に入ってきた。


「それでは今から説明及び契約を行いたいと思います。皆さま、お手元のパンフレットをお開きください」


やっべ、めっちゃ興奮してきた

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2次嫁戦争 明鏡 をぼろ @meugahi

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