劣等感

黒豆

第1話

世界には、色んな人間がいる。自分はそのどんな人間よりも劣っていると感じる。当たり前に前を向けない。当たり前に話せない。みんなモノにみえる。モノとは均一か同一化された言わば商品だ。商品は全く同じで、金を出せば手に入る。人間もモノになりさがっているように感じる。本来の人間的なものがモノになって、人間は人間ではないナニカになりさがっている。つまりみんな同じようなモノなのだ。どうしてそれに気づかないのだろうか。僕は世界の誰よりも、劣っている。でもモノにはならない。僕は僕という人間の元で生きているからだ。だからこそ酷く不安で、孤独なのだ。

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劣等感 黒豆 @96001202

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