フィルナさん。俺、姉さんにNTられたかも。
「昨日の夜の記憶が無い。」
昨日はドラと一緒に帰って、姉さんに家を紹介しようと家に入って、家具が用意されてるのに俺も驚いて、結果疲れたからもう寝ようってなった。それで起きたら俺は全裸で…
いや。うん。きっと暑かっただけだよな。…まだ俺の貞操守られてるよな。
うん。まあ姉さんにそれとなく聞けばいいよね。
ドアを開けるといい匂いが漂ってくる。2階からは1階が見えるようになっているので匂いが広がってきたのかな。
「おはよう。姉さん。朝起きたら布団汗びでしょびしょで服とか脱いでたんだよねー。やばくない?」
何言ってんだ俺。それとなくじゃないやん。
「そ、そっか…あ、暑かった、んじゃ、ない?」
なんか姉さん動揺してない?
あっ。便利機能!昨日の夜何があったか教えて。
私は何も見ていません。謹慎送還なんて知りません。
…フィルナに会いたい。
「ちょっと散歩してくる。」
俺はその言葉を残してフィルナに愛に行った。全速力で。
ーーフィルナ宅前ーー
ピンポン!ピンポン!ピ!ピンポン!ピンポン!
「こんな朝早くにどちら様ですの?」
この世界にもピンポンがあることには驚きだがそんなことより、フィルナに会いたくてたまらなかった。いや。あの家に居たくなかった。姉が怖かった。
「リクく!えっ。なんで泣いているの?」
出てきた彼女の顔を見た瞬間俺は彼女に抱きついていた。いや泣きついていた。
その後俺はフィルナさん…いやフィルナの家に入れてもらい、落ち着くまで撫で回された。
そして事情を話した。そしたら勢いよくフィルナは家を飛び出していき、数十分して帰ってきた。
俺のうちに行っていたみたいだ。そして事情を聞くと、
姉さんは俺の寝顔を見に俺の部屋に来たんだけどそのときに部屋にあった花瓶をぶちまけたけど、流石に水浸しだとまずいから俺の服を脱がせたけど、我に返り、弟の裸に興奮して花瓶を持って元の部屋に戻ったと。
まぁ濡れても起きない俺が原因でもあったな。
それで泣いてる俺にガチ惚れしたフィルナが俺を家に帰らせてくれないのが今一番問題。まず今日は入学初日。
そして今は11時。遅刻確定。どうする?テレポートしちゃうか。
「じゃあフィルナ学校いってくるね。」
テレポートー。
まぁ遅刻だけど堂々と入ってもいいよな。
「おい!今何時だと思ってんだ?なんか理由でもあんのか?」
理由を話した結果。先生はかなり泣きそうになっている。
「そうか。そんなことがあったならしょうがないな。すまんかった。授業がんばれよ。」
っても、この学校のレベルがどのくらいかによっては授業なんて寝ててもできるんだけどねー。
ーー教室についたーー
まずはノックするか。コンコン!
「遅刻よアレイン君。まぁ自己紹介してください。」
その名字を出した途端生徒が騒ぎ出した。
「リク・アレインです。えーっと。こんな感じで自由気ままに生活していますが、仲良くしてくれると嬉しいです。」
俺は[魅力]でクラスの女子を全員墜とした。
中にはもう堕ちていたやつもいた。リーナだ。
全員堕ちたは盛りました。えーっと。3人ほど落ちませんでした。明らかに15歳とは思えない美貌を持った女の子とその取り巻きと言った感じだ。
案の定俺は女子に囲まれた。まぁ女子は軽く流して男子に話に行った。もちろん強そうなやつに。
「俺はリク、よろしく!」
「はい。リクさん。よろしくっす。」
は?なんだこの反応。
「え?君このクラスではどのくらいの成績なの?」
「上の中くらいです。」
はぁ?そんなやつがなんで俺にペコペコしてんだよ。
「なんでそんな弱腰なの?」
「いや。アレイン家の人には経緯を持ってるんす。俺、いや。僕は去年レナ先輩に助けられてるんで。」
なるほど、姉さん絡みか。姉さんを思い出したらまた昨日の悪夢が…。
「いいよ。俺は同級生なんだし。あっ、今日ウチくる?姉さんに会えるよ。」
「ま、マジすか?行きたいっす。」
こいつを誘った瞬間に女子も来たいといったのでジャンケンで3人までと言った。男子は姉さんに憧れてるやつが来る。
ーー帰宅ーー
「おかえりなさいでゴス。」
「ただいま。今日は友達も来てるから、お茶とお菓子お願い。」
「了解ゴス。」
周りの反応がおかしい。
「どうした?」
「そ、いつ。ゴブリンキングだ、だろ?」
「あー。手下になりたいって言ったから家を守らせてる。まぁいいや。上がって。」
「「「「お邪魔しまーす。」」」」
「あら、リクくんお友達?」
「うん。フィルナ急にごめんね。」
またこの反応か。
「いいのよ。それよりみんなくつろいでいってね。」
あんたも普通に返すな。
「あー。俺とフィルナ婚約してんだわ。」
「「「「えええ!第1王女とー!」」」」
ーーそういえばーー
「みんなの名前聞いてなかったな。」
「俺は、リスターです。」最初の強そうな奴。
「私はエレインです。第1王女様には勝てない…」ジャンケンに勝利した女子
「僕はナリト、先輩みたいになりたいんだ!」1番姉さんを尊敬してる。
「私はハイカ。そっか。リクくんみたいな人にはもう女がいるよなぁ。」怖い。目が死んでる。
ーーお開きーー
「レナさん今日はありがとうございました!」
「リクくんじゃーねー。」
「レナさん僕と!」
リスターに引っ張られて最後まで言えないなんて、可愛そうだ。
「フィルナ様私、負けません!」
いやいや。フィルナ以外は無理です。ごめんなさい。
「今日は私のうちに泊まってくれない?」
…は?それって。
最初から強くて何が悪い!~俺がよければ全てよし~ 未雷 @raze
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