「みんな」への幾つかの決まり事、そこからふと覗く違和。平仮名で綴られた柔らかい言霊が、「コト」と「モノ」の境界を曖昧に蕩かせてくれます。
徹底した規則と平仮名の無邪気さ。この二つが合わさる事で絶妙な怖さが生まれています。このアイデアだけでも星3つ。規則の内容も練られていて、一見あっさりとした中に奥深い恐怖が含まれているようです。王道ホラーに飽きた人へオススメしたい、違った角度から新しい恐怖を発見出来る作品です。
かわいらしいと思いきや「…ん?」と感じることが度々。…そういえばそれぞれのルールの数が、七不思議と一緒の七つ!…偶然?
様々なものやことに関するルールが、すべてひらがなで、簡潔に記されていきます。一見ほのぼのした内容に見えますが、読んでいて時々「え?」と恐怖を感じます。気が付かないうちに、こんなことが起こっているのかもしれませんね…
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