この物語に綺麗事は存在しない。だが確かにうつくしきものはあると信じれる

『永遠の愛』など幻想なのだろうか?


これはどこにでもありそうなエルフと人間の夫婦の話。

だがここにはテンプレよろしくな綺麗事は存在せず

文字通りの熟年夫婦が醸し出す『リアル』が我々を物語世界に引き込む。

そして読み進むにつれて、主人公とその伴侶の

『永遠の愛』を育むために努力する過程にアツくならずにはいられない。

思わず応援したくなるのだ。

永い時の中で
恋だの愛だの永遠だのは分からなくなろうとも
たしかに『うつくしきもの』は有る。と。

そう思える『何か』をこの物語は持っている。


少なくとも読破し終えて
心の中を洗濯してもらったかのような清々しさを感じることができた。
名作です。

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