第10話 説明と描写の違いだゴブ!

 『説明』と『描写』の違いを理解する必要があるゴブ。

 これを理解していないと説明ばっかりになってしまったりするゴブ。


 WiKiによると、

 『説明』事柄の内容や意味を、よく分かるように解き明かすこと

 『描写』シーンあるいは場面とは、ある場所での動作の一区切りを指す

 とある。


 判りにくい? ゴブはこう考えている。


 『説明』時間の流れのないもの

 『描写』時間の流れ


 少しばかり例を書いてみる。


 【A】

 校門の少し奥、左右に大きな桜の木が二本植えられている。

 その幹にはクラブの勧誘チラシが貼り付けられていた。

 もっとも、何枚も重ね貼り付けらているため、そのほとんどは読めもしない。

 


 【B】

 校門の奥に植えられた二本の桜から花びらが舞い落ちている。

 その幹に重ね張られた勧誘のチラシがパタパタと風にあおられていた。

 そのため、下になっていたチラシの一部が一瞬覗き見える。


 即興だが、どちらが時間の流れを感じただろうか。

 書き手の私としては【A】を『説明』、【B】を『描写』のつもりで書いてみた。

 これはどちらか片方ばかりでは文章がいびつになってしまう。

 説明と描写のバランスがとれた文章は想像しやすく読みやすい、と思うのだゴブ。


 この例はかなり明け透けな文だ。

 実際は描写も大きく分けて情景描写、心理描写と二つある。

 情景描写も現在・過去・未来分けなければいけない。

 心理描写も表層心理と深層心理を書き分けなければいけない。

 

 この書き分けはなかなかに難儀なので、修練あるのみだゴブ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ゴブリンのカクヨム奮戦記 日浦きうり @Kiuri_Hiura

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ