第2話

次の日、登校したけどみんなの目線が怖い。

小学校の頃は無理してグループの輪に入っていたけど、中学校になるとみんなバラバラになっていった。他の小学校から来た子と仲良くなったりと別々に行った。私は、そんなことは出来ない。勇気がない。一人の方がいいと思った。初日に失敗したせいか、もう悪口の一つや二つ聞こえてくる。

授業までまだ時間があった。私は昨日、放課後に行った屋上へと駆け上がった。屋上は誰でも入れるが、ボロボロ。行く人なんて私しかいない。ボロボロの扉を開けると、明るく町を見渡せるようになっていた。柵の前に行き、下を見ると登校してくる生徒や仕事に出かけていく人達までが見えた。


こんなはずじゃなかった

そう小さく呟いた。


教室へ戻ると福山先生が来ていた

席へつくと、隣からおはようと声が聞こえた。

『初めましてかな?俺坂口莉久。よろしく』

よろしくと返したあと私はスマホをいじってた。

『席についてー』

福山先生の声が聞こえ、スマホを机の中に隠した。


朝のHRが終わり次の時間の準備に入った。

『1時間目は数学か…』

数学の先生は誰だろう…めんどくさくなければいいな…


私の予想は終わった、

数学教師はなんとあの有栖川先生だった

『はい、皆様席に着いてください。』


みんなも驚いている、そりゃそうだあんな服で授業しかも、数学。

ギャップがありすぎやしませんか?


授業が始まり、先生はプリントを配った。

前列の人達は何故かザワザワしている

私の元へ届き、プリントを見ると

色つきのアンティーク柄で問題を囲んでいた


『皆様、基本私の授業はあなた達自身でやってもらいます。最後に私の説明を聞いて終わりです。』


意外とちゃんとした、授業方針。

私は、小六の問題をスラスラと解いた。

周りの人達が終わるまで、私は待った。

ようやく、周りの人達が終わり、グループになった初めは莉久君がスラスラと答えを言っていった。


グループ体形を戻すと、有栖川先生は何故か不機嫌だった。

『皆様、何故話さず、楽しくやらないのですか?』

すると、他の生徒が

『楽しくする必要はありますか?』

と言った。


『あなた達。よく聞きなさい。真面目にやって、将来使わない学習をして意味がありませんか?違います。楽しくやって、将来使わない学習をやり、覚えるんです。『あの時面白かったよね』『あの授業生活に役立ちそう!』そうやって将来の子達に学ばせるのです。堅苦しい授業をやっていても暇で時間の無駄です。楽しくやり、覚える。それが私の願いです。』


皆は真面目顔から急に笑顔に変わり、拍手をした。

先生いいこと言った!すげぇーよ!

などといった言葉が聞こえてくる。


『すげぇ先生だな』

莉久は隣で呟いた。


私はにこりと笑った。






〜厨二病先生名言メモ〜


・堅苦しい授業で時間を無駄にせず

楽しい授業で時間を無駄にしない。


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1年C組厨二病せんせー! 妖霊汰 @kcccc_0131

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