1年C組厨二病せんせー!
妖霊汰
第1話
桜が舞い散る日。少女は、赤を基調とした制服を身にまとい、家を出た。
歩いていくと、同じ制服の子達がちらほらと見えてくる。みんな声を交わしあったりとしている。そして目の前を見ると、そこは大きな学校と共に、玄関へ向かう生徒達が歩いていた。もちろん、その少女も足早で向かった。
一方、ボロボロのアパートの一室。教育専門誌や漫画本で溢れている。住んでいる人はもちろん、男性だ。彼は先程の少女と同じ制服を中にパーカーを着て、玄関へ出た。
『えーと...』
彩は、入学式の会場をぐるりと見渡していた。
『確か…ここだったはず。』
彼女は椅子に座るとほっとしたのか、ため息をついた。
白を基調としたこの学校『小凛中学校』
ここに入学してきた一人の少女。
『桜坂彩。』
彩は入学式が、始まるのを待っている。
全員も座りはじめた。一気に静かになったこの空間は、物音一つしたらみんなに注目されるだろう。彩は黙っていようとした。
すると、何となく『...ヒーロー!』と聞こえた。多分空耳だなと思いまた冷静さを取り戻した。
でもやっぱり、『...ヒーロー』という声が聞こえてくる。周りの人達もざわざわし始めた
校長先生のあとに、何人もの先生が入ってきた。すると、明らかに私達と同じ制服を着た赤髪の男性教師と、黒い眼帯とロリータ的な服装の女性教師と、猫耳フードで尻尾がついているパーカーを着た茶髪の男性教師が入ってきた。これには周りの生徒も、困惑した
『えー、新しく入った教師を紹介する。』
校長がそう言うと、真面目な教師から紹介されていった。ちょっとだけ、あの人達の方を見ると一人は緊張しているせいか、震えてる。もう一方は、寝不足のせいなのか眠たそうにしている。いよいよ、あの人達の紹介だ、
『えー、○○中学校から来た福山蓮先生です。では、福山先生よろしくお願いします。』
校長がそう言うと、福山先生(?)という人がマイクの前に立った。
『えー○○中学校から来た福山蓮という』
なんだ、普通の人なんだ...でも何で、制服着てるんだろ...
『私の近くに寄らない方がいいぜ、』
は?え、さっきの普通な先生どこいった。
『なぜなら、この俺いや
え...えーっと...どうすればいいんですかね...
女子達の反応がやばいんですけど...福山先生...
『それとっ!俺の手には以前、悪魔と戦った時。封印の代わりに出来た傷がある。おっーと!気安く触るな、悪魔の力『死神+』が発生するからなッ!』
福山先生は言い終えると颯爽と席に戻った。
生徒はみな、固まったままだった...まぁ...これが来ると流石に、ね...
『...え、えーっと次は、××中学校から来た有栖川雨先生です。ではよろしくお願いします。』
校長先生はさっきの福山先生の影響なのか、動揺してしまっていた
有栖川先生はフリルを揺らし、マイク前に立った。
『皆さん。ごきげんよう。私はこの小汚い中学校を変えるために来ました。私の魔力でこの中学校は平和に保たれるでしょう。』
この先生も相当、ヤバいな...
『そして、私はこの中学校の魔物を狩って行きます。よろしくて?』
そう言い、席へ戻った。
うん...うん...うん...ちょっと限界が来るな...
『...えっと...それでは...△△中学校から来た、兎川鏡太先生よろしくお願いします。』
すると、尻尾を揺らしながらマイク前に立った。
『えっと...兎川です...実は僕...ね、猫何です。...え、め、迷惑掛けますが、よろしくお願いします。』
...前の二人よりは良かったよ。
それにしても...兎川先生可愛い...童顔かな?
校長『えーこれで以上となります。ではクラス担任発表です。』
次々と三年生から発表されていく、ほとんどの生徒はあの、三人の担任になりたくないんだろうな...私もあの人達の担任とかマジありえない...
二年生の発表が終わった...残るは...
あの厨二病満載の三人の先生だった...
新入生達はみな、ぐったりしている。
そりゃそうだよね...
『えー、A組担任は兎川先生です。そしてB組担任は有栖川先生。そして、C組担任は福山先生です。』
終わった...よりによって、福山先生とか...私的には兎川先生の方が良かった...いやいや、良くない。教室に戻り、自己紹介が始まった。段々と順番が来る。私の番...
『はじめまして。○×小から来た桜坂彩です。趣味は、イラストです。よろしくお願いします。』
よっしゃ自己紹介でしっぱいしなくてよかった...
自己紹介が終わり、先生の自己紹介が始まった。
『ふふっ、よう、C組諸君。俺は福山またの名をシャドウという。よろしくな 年齢は、まだ、19だ...あっちでは1年やった...新天地にはどんな悪魔がいるのだろうと思ってね、来たんだよ。』
もう、何言ってるかわからない。みんなも困惑してるしそこら辺でやめといたほうが...
『フッ俺は、お前達の担任。そして、お前達は俺の...弟子だ...』
は?...何言ってるんですか?
『普通、生徒と先生では?』
あ、思わず口に...先生の顔を見ると真剣な眼差しでこっちを見ていた。段々、私の方へ歩いてくる。目の前に立ち、私を見下す。
『お前...桜坂といったか?』
『は、、はい』
『ふむ...そうしたら、お前の仮の名を決めてやろう。お前は『ムーンライト』と名付ける。』
...もういい加減にしてくださいと言いたい...
『どうだぁ〜いいだろぉ〜なぁ?〜』
身体をくねくねさせながら私を見てくる。
ブチッ
私の中で何かが切れた
『だっさ...』
彩の一言で、この教室一帯は凍りついた。
『...え?...今なんて...』
『だぁーかぁーらぁーダサいって言ってんだろうが!厨二病先生よォ〜?わかんないかなぁ?』
はっ、...つい切れてしまった...
恐る恐るみんなを見てみると...私に視線を向け、震えていた。
福山先生と言うと、
『え、ダサい...え?まじで...』
と、怖いより、ダサいがダメージ食らったのかもしれない。今日からか...
よし頑張るか...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます