自主企画投稿用プロット
憑木影
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1.設定(舞台説明、登場人物)
タイトル「モンスタープリンス」
登場人物
【主人公】
葛城胡蝶 : 平凡な女子高生。実は、スパイダーガールであり妖怪女郎蜘蛛の化身。
左手に女郎蜘蛛が寄生しているが、タトゥのように見える。アラミド繊維と蜘蛛の糸を合成した容易に切ることのできない糸を寄生した女郎蜘蛛が発する。糸には神経毒がついており、死には至らないが触れると麻痺がおこる。
口づけによりひとの生気を吸い取る。
膝丸 : 胡蝶の双子のおとうと。ふたりは結合双生児であり、胡蝶の背中が膝丸で膝丸の背中が胡蝶。
右脳を胡蝶が使い、左脳を膝丸が使っている。片方が目覚めると片方は眠り、夢の中で片方のしていることを見ている。
膝丸は血液を金属化して蜘蛛の糸に付着させ、赤いワイヤーブレードにしてなんでも切断する。
目覚めると骨格が裏返ってゆき、胡蝶の背中が膝丸の前面になる。
ケイン : 胡蝶の左脳と右脳の間にある第三の脳に憑依した人格。目覚めたとき、膝丸の額にある第三の目がひらく。
ルシファーとイブの間に生まれたモンスタープリンスで、モンスターキングダムの後継者。この世ではじめに弟のアベルを殺し、デミウルゴスの不死の呪いを受け転生を続けている。
カインとアベルの物語はグノーシス的な解釈を行う。この世界は狂った造物主によって作られた宇宙の最下層にある牢獄であるが、魂は偽りの夢を見させられているのでそのことに気が付かない。カインは、弟をデミウルゴスの偽りの夢から救済し父ルシファーの元へその魂を送った。しかし自身はデミウルゴスの手によって、この世界から解放されない呪いを受けてしまう。
土御門玲瓏 : 胡蝶のボーイフレンドの大学生。外見及びキャラクター的には大人になったのびた君。
隠神刑部という化け狸の妖怪を式神としてあやつる。戦闘力は無いが、あらゆるものに化けることができる。家業の陰陽師を手伝っている。
胡蝶に生気を与えている。
【怪物たち・ルシフェル側】
フランケンシュタイン : 生者であったときの名はヴァルトマン。
科学者、ヴィクター・ヘリオスの手によってサイボーグとなった。
ヴィクター・ヘリオスの偽名であったフランケンシュタインを名乗っている。
2メートルを超える長身で顔の半分は美貌であるが、もう半分は火傷の跡がある。
火傷の跡を隠すような刺青で顔の半分は覆われている。
600ニトロエクスプレスを使用する拳銃、パイファー・ツェリスカを愛用している。
ドラキュラ : ヴラド・ツェペシあるいは、カズィクルベイ(串刺し公)ともよばれる。自ら名乗るときは、ドラキュラと名乗る。
吸血鬼であり夜の眷族。
ヤタガンソードを愛用し、黒のマントに身を包む。
特徴は概ね伝承の吸血鬼のとおり。
憑神アキラ : 狼男。狼を殺すことで練り上げられた蠱毒によって、不死身の身体を手に入れた。
左手は金狼の鬣におおわれている。その手のひらには狼の牙が埋め込まれており、左手は狼の頭にみえる。
いつも黒のライダースを着用しており、武器として流星錘を使う。
【怪物たち・デミウルゴス側】
アルトゥール : アーサー・ペンドラゴン。元ブリタニア国王。
カムランの戦いで傷ついたアーサー王は、アヴァロンで聖杯につがれた夜の眷族の血を飲みハーフバンパイアの不死者となる。
愛用の武器はリボルビング・グレネード・ランチャー「エクスカリバー」。退魔用の呪を組み込んだ榴散弾を装填している。
剣は、モルドレッドに致命傷を与えられたときの剣、クラレントを持つ。
ちなみに剣のエクスカリバーは湖の女神にかえした。
アンソニー・シンクレアで仕立てたスーツを着用し、アストン・マーチンを乗りこなす。
プレスタージョン : アラビア海ソコトラ諸島に存在した古代王朝ターゴールの国王。
バチカンの傭兵となり、夜の眷族を葬った際その血を浴びて不死者となった。
1000年にわたりバチカンの異端抹殺機関の傭兵として、夜の眷族たちを葬ってきた。
漆黒の肌に金色の髪と瞳を持ち強大な身体能力を備える。
ダマスカス刀ウルフバートを愛用する。
【バチカン・抹殺機関】
ガブリエル・ヘルシング : 尼僧の姿をした可憐な少女であるが、100年を超えるときを生きてきた。
ヘルシング家の末裔であり、バチカン抹殺機関のモンスターハンター。
夜の眷族の血を受けたため、不死者となっている。
セブンスボウルと名付けられたパイルバンカーを扱う。
ヨハネ黙示録を暗誦しながら、モンスターと戦う。
2.話のあらすじ
千葉県幕張上空にある夜突然、バベルの塔が降りてくる。
バベルの塔は空に向かって下っていく上下逆の姿で空に浮かんでいた。
幕張地域半径10キロ圏内は霧に閉ざされ、色々不思議なことがおきるようになる。
幕張地区は閉鎖されたが、周辺に住む人々は怪異につきあいながらも生活していくことになる。
上空に浮かぶバベルの塔からは時折モンスターが降りてきて、ひとびとの生活を脅かす。
ひとびとはモンスターたちに対抗するため、祝福された銀の弾丸を発射するリボルバー、ホーリーメーカーを配布され武装する。
バチカンは異端調査としてプレスタージョンをリーダーとした調査団を送り込んできた。
日本政府は怪異特別対策会議の委員として陰陽師の土御門をオブザーバーとして参加させることを条件に、バチカンの調査を認める。
選抜された土御門玲瓏は、助手として葛城胡蝶をつれてプレスタージョンの一行とともにバベルの塔をくだってゆく。
バベルの塔の内部は、重力が反転しており空に向かって降りていく格好になる。
いつの間にか世界中から集まった夜の眷族(吸血鬼、人狼、獣人)たちの住まう場所となっているバベルの塔はその最下部にルシフェルの王国があるとのうわさが流れていた。
バベルの塔はモンスターが徘徊している。
下層階に下るにつれ、強大なモンスターがいた。
やがてプレスタージョンの一行は、デミウルゴスがルシフェルを閉じ込めるために作った牢獄がバベルの塔であると気づく。
ルシフェルは自分を解放させるため、息子であるケインを招いたのだ。
プレスタージョンは、ケイン=胡蝶をとらえようとする。
ケイン=胡蝶は逃げ延びて、ルシフェルに出会う。
ルシフェルは解放され、モンスターキングダムへと帰ってゆく。
3.簡易プロット
【起】
●プロローグ
深夜のファミレス。
葛城胡蝶はメイド風の制服をきてウェイトレスをしているが、平日の深夜は客も少なくひまであった。
ボーイフレンドの土御門玲瓏は、大学のレポートを作成するためノートパソコンで作業している。
突然、停電がおこり回復するがネットには接続できずテレビもつかない状態となった。
いつのまにか外には霧があふれ、胡蝶は空からバベルの塔が降りてくるのをみる。
その胡蝶の前に、ドラキュラが現れ胡蝶のことをケインとよぶ。
胡蝶は驚き問いただすが、ドラキュラは何者かに追われ逃げていく。
●導入部
バベルの塔出現から半年後。
さまざまな怪異はおこるが、変わらぬ日常が続いている。
その朝胡蝶は学校へいくが、モンスター大量発生による避難勧告がでてすぐに帰宅することになる。
モンスターの発生エリアと胡蝶の家が近接していることから避難所へいくことをすすめられるが、胡蝶は無理やり帰宅する。
結局モンスターに襲われホーリーメーカーを全弾撃ち尽くし、胡蝶は蜘蛛の糸を使って逃げ出す。
それでも逃げ切れず、胡蝶は膝丸を呼び覚ます。
その日は、手ごわいモンスターが大量に出現しており膝丸のワイヤーソーのついた糸でもしのぎ切れない。
そこに、ドラキュラ、フランケンシュタイン、憑神たちがやってきて救出される。
●キャラの展開
ドラキュラたちに救われた膝丸は眠りにつき、胡蝶へ戻る。
その時、空から降りてきたデーモンに胡蝶はさらわれそうになる。
その胡蝶をアルトゥールと玲瓏が救った。
アルトゥールの登場と同時にドラキュラたちは姿を消す。
アルトゥールの運転するアストンマーチンで、ニューオータニへ向かう。
胡蝶はアルトゥールに自らの出自を語る。
葛城山には、土蜘蛛の一族がいる。
土蜘蛛の一族は神通力を得た代償としてか四肢になんらかの欠損があるものが生まれる。
しかし時折胡蝶のように見た目は通常のひとと同じようなものも生まれる。
そのものは、葛城山を出て外の世界で生きる決まりがあった。
●事件発生
ニューオータニの会議室に、怪異特別対策会議の特設オフィスがあった。
そしてそこに、プレスタージョンを体調としたバチカン異端抹殺機関の一同がいた。
ガブリエル・ヘルシングと胡蝶が出会う。
プレスタージョンからバベルの塔調査への参加依頼を胡蝶は受ける。
胡蝶は妖怪でありモンスターに属するが、バチカンから異端指定されているわけではない。
バベルの塔のモンスターたちが、胡蝶を捕えようとしている。
プレスタージョンは胡蝶にバベルの塔出現の謎を解くカギがあるのではないかと、考えた。
そして胡蝶をバベルの塔につれていくことで、謎を解こうとしている。
●事件未解決で続く
軍用ヘリを使い、一行はバベルの塔へといく。
激しいモンスターの襲撃をうける。
予想以上の攻撃に、次第に追いつめられてく一行。
【承】
●問題提議
追いつめられたプレスタージョンたちを、ドラキュラの率いる夜の眷族たちが助ける。
ドラキュラたちは、胡蝶の中にルシフェルの息子であるケインが眠っていると語る。
バベルの塔の最下層にルシフェルが囚われており、それを解放できるのがケインだとドラキュラはいう。
また、奇妙なことに何者かが既に一度最下層までいった形跡があるようであった。
そのため、最下層にいたる道に徴が残されていた。
●問題展開
プレスタージョンとアルトゥール、ガブリエルは胡蝶たちと袂を分かつ。
胡蝶は日本の一妖怪にすぎない自分にルシフェルの息子が転生してくることに納得しかねる。
●状況の変化・より大きな問題
デミウルゴスであるところのヤルダバオトが、バベルを下ろうとするプレスタージョンの前に現れる。
ヤルダバオトは獅子の頭を持つ、竜である。
ヤルダバオトはプレスタージョンに邪竜エキドナを与え、ケインを殺すことを命じた。
ガブリエルはモンスターにしかみえないヤルダバオトの命に従うことに、疑問を持つ。
彼女にとって神とはキリストしかいなかった。
しかし、プレスタージョンに逆らうことはしなかった。
●最終的目標の明確化
エキドナが夜の眷族たちに襲いかかる。
エキドナは次々とモンスターを生み出していく。
胡蝶から膝丸に変わり、モンスターたちと戦うがついに膝丸は致命傷をおう。
その時にケインがついに目覚め、エキドナを葬る。
プレスタージョンたちは退却する。
ケインは自らの過去を語る。
かつて、葛城山の妖怪と出会い、女郎蜘蛛の化身と恋に落ちる。
ケインは延々と転生を続ける宿命にあったが、自身の転生先として女郎蜘蛛と自身の子供を選んだのだ。
胡蝶はケインの願いをきき、ルシフェルを解放しに行くことにする。
【転】
●パズルのピースが揃う
胡蝶たちは、最下層にたどりつく。
ヤルダバオトはプレスタージョンに憑依し、プレスタージョンは竜に姿を変えた。
また、アルトゥールは聖剣エクスカリバーを与えられる。
ルシフェルの封じられた牢獄の前で竜と夜の眷族たちは戦う。
アルトゥールのエクスカリバーに再び目覚めたケインは追いつめられる。
ガブリエルは最後に裏切り、アルトゥールと刺し違えた。
致命傷をおいながらも、ガブリエルはケインを牢獄の扉へ導く。
牢獄の扉はケインの血を鍵として開かれた。
●問題展開・解決
牢獄の中では、キリストとルシフェルがチェスをしていた。
キリストは転生したアベルでもあった。
キリストはプレスタージョンの身体からヤルダバオトに去るように命じる。
封じ込めに失敗したと悟ったヤルダバオトはバベルの塔から去る。
キリストはプレスタージョンとガブリエルの傷を癒したのちに不死の呪いを解除する。
ケインとキリスト、ルシフェルは再会の喜びを分かち合う。
【結】
●クライマックス
ルシフェルはモンスターキングダムへの扉を開く。
怪物たちの楽園が、そこにあった。
ドラキュラたちはルシフェルとともにそこへ向かう。
胡蝶は、地上へともどることにした。
●解決
胡蝶と玲瓏、プレスタージョンにガブリエルは、蜘蛛の糸をたどり地上へと降りて行った。
●エピローグ
胡蝶とガブリエルは、メイドふうの制服を着て深夜のファミレスでバイトをしている。
玲瓏はレポートの作成に追われていた。
そこに、ふらりとプレスタージョンがやってくる。
プレスタージョンはおもむろに、語り始めた。
「天使の化石を知っているか?」
自主企画投稿用プロット 憑木影 @tukikage2007
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