あとがき!
あれは、私が、高校生だったとき。
八王子の子が書いた七福神のイラストを見た瞬間、頭に「?」が浮かんだ。
この七福神、なんかメンバーおかしかないか?
弁天さまともう
とりあえず、クラスメイトに聞いてみた。
「ねえ、この七福神の絵、なんか変じゃない?」
「えっ? う~ん、まあ正直、微妙っちゃあ微妙だけど、味があっていいんじゃないかな」
いや別に、
一般的な高校生は、七福神になぞ興味ないのか、誰も気にしちゃいないようだが、こっちはそういうの、スッゴく気になるんだよぅ。
ああっ女神さまっ、あなたはどこのどなたなの?
その疑問は、あっさり解決した。
作中でも述べたとおり、八王子七福神は、八にちなんで、正規メンバーに吉祥天を加えた八人もとい八柱組のユニットなのである。
つまり、あの女神は、吉祥天だったのだ。なるほどなるほど。
あれっ、でも、数は
さらなる疑問が生じたが、これも、のちに解決した。
福禄寿と寿老人。
道教の神である彼らは、単にご利益が似ているため、あるいは、どちらも同じ南極
つまり、あのイラストは、寿老人の代わりに吉祥天を入れてみた、ということなのだろう。
まあ確かに、じいさん
ちなみに、七福神の成立は室町時代。
もともと福の神としてポピュラーな存在だった、恵比寿さまと大黒さまに、北方の守護仏である毘沙門天を加え、さらに布袋
天鈿女命は、
彼女の他にも、
とはいえ、こういうものは諸説あり、調べれば調べるほど、違うことが書かれていて、だんだんややこしくなってくる。
まあそれが、民俗学の、面白いとこでもあるのだけれど。
*
というわけで、以上、あとがきという名の蛇足、いや補足でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
8人いる! 一視信乃 @prunelle
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