久しぶりに小説を読んで泣きました。別に泣かせにきているわけではないと思います(わかりやすく「ここで泣け!」といった箇所はありません)。それでも、登場人物(恐竜)たちの行動に、選択に、気づけば画面が滲んで見えます。家族とは? 大人とは? 孤独とは?誰もが傷つきながら暗いトンネルの中を生きていて、それでもきっと、いつかは光の差す場所に行ける。そう信じたくなる物語です。大人になれなかったトリケラトプスも、どうか救われていますように。