第3話 いんむ

博士は"淫夢"を知ってしまった・・・


カタカタカタカタ・・・


連日響くキーボードの音。


「博士、大丈夫なのですか?」


思わず助手が心配する。


博士は・・・


「おっ、そうだな。」


完全にダメだった。


「とりあえずこの島全体に広めてやりますよー」


そんな博士の"純粋な"一心で"スマートフォン"

を作り出した。


「助手、とりあえず動画見ろよ見ろよ。」


「おかのした。」


『アイスティー・・・』


『やったぜ。」



そして博士は、1ヶ月で、全てのフレンズに行き渡る数を作った。


ついに配布が始まった。


フレンズは、"淫夢"の強大な力でどんどん洗脳されていった。


フレンズの言葉など、もはや誰も使っていなかった。ただ一人を除いて。



「オッハー!(激寒)」


「ど、どうしたのサーバルちゃん?」


「おっ、KBN姉貴オッスオッス!」


ヒトのフレンズであり、かつ"パソコン"について知っているかばんは焦っていた。


"淫夢"は、もともとホモビであり、フレンズもとい普通の人が使うべきでないと思っていたからだ。

止めなければいけない、そう思ったかばんは図書館に向かい歩き始めた。自分一人で。


〜図書館〜


「博士さん!まずいですよ!」


「おっ、どうしたどうした?」


「何してるんですか!」


「淫夢という素晴らしい物を広めてるんですよ、かばん。

これから未発掘映像の上映会をやるのです。かばんもどうです?」


「博士さん!・・・」


「これから文化大革命が始まるのですよ。」


「博士さん、淫夢は本当に必要なんですか?」


「もちろんです。淫夢は素晴らしいのです。それを止めるなんて出来ませんよ。」


かばんは悟った。もう味方はいないと。

残された手段は1つ。


「博士さん、もう説得は無理ですね。じゃあ僕を倒してください。博士が勝ったら潔く手を引きます。」


「僕が勝ったら・・・淫夢は禁止にします。」


「いいですよ、かばん。だけどフレンズを殺すのは色々とまずいですからね。助手!」


「おかのした。」ガシッ


「助手さん!何するんですか!」


トントントントン(やわらかスマホ)


「」バタッ


「さ、上映会を始めましょうか。」


「助手、かばんをよろしくなのです。」


「おかのした、博士。」




この後何があったのか、誰にもわからない。

ただ、一つ言えること。それは、

「淫夢は偉大」それだけだ。

ネットとアイスティーには気を付けよう。

終わりっ! 閉廷!……以上!みんな解散!

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