蒼き月夜に来たる

作者 ながる

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★★★ Excellent!!!

夢のなかでいずこかへ墜ちたユエ。気づいた場所は岩山で、青く光る水に浸かっていた。彼女をたすけたのは、身体に魔方陣を刻んだ謎の青年カエルレウムと、美女テリエル。聞いたことのない国、風俗でありながら、何故か二重放送風に言語の通じる世界で、ユエは通訳として生きていこうとするが……。
魔法と神様の加護が存在する世界で、人攫いや嫌味な神官らの起こす騒動にまきこまれつつも、自分の居場所をみつけていく女性の物語――。


”異世界落っこち系(?)”ファンタジーです。一人称主人公は二十代の女性ですが、どこか飄々とした性格で、異世界の観察に適した性格と感じます。
派手な魔法や戦闘描写などはありませんが、彼女をとりまく人間関係、青年カエル(レウム)との恋愛模様が、実に繊細に、丁寧に描かれています。衣服や食事、お茶の描写が素敵です。
優しく、繊細な恋愛ファンタジーがお好きな方に、お勧めします。

★★★ Excellent!!!

途中まで読ませていただきましたが、自分のツボに入ったのでレビューさせていただきます。
主人公は綺麗な月の夜に、青い月を見た直後に意識を失ってしまいます。
目が覚めたらそこはどこだかわからなくて──。そこから始まる、端正に彩られた文章で物語は紡がれていきます。
これを書いているときが夕方で、窓から涼しい風が入ってきているのですが、その冷気と物語の「冷気」がとてもマッチしていると感じました。しかし冷淡な物語というわけではなく、読んだ限りでは登場人物たちは優しく、温かい人物たちです。
ここから先、主人公はどのようなことに遭遇していくのか?青い月の正体は?そして、出会った彼らは?
この先も、この雰囲気を楽しみたいと思います。