第4話死ねない!

ユータはゆっくり、一歩ずつ死への道を進んだ。目をつむった。今度こそ、今度こそ、ユータはフェンスをくぐり、そして飛び降りようとした。



だが、できない。もう一度試みた。できなかった。



「なんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何でなんで何で???」


『そんな顔をしないで、ユータ、あなたは一人じゃないわ。私がいつもそばにいます。だからこれから何が起ころうとしてもやり遂げれます』

とたん、ユータの脳裏にあの時の世界がフラッシュバックで流れてきた。


ユータの目から大粒の涙がいくつも流れてきた。ユータが涙を拭いたとき、ポケットに何かが入っていた。それは夢で見た懐中時計だった。


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意味のないマスターピース zero @kaedezero

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