快刀乱麻を断つ

世の中には、
別に分けなくてもいいものがある。

「純文学」
「ライトノベル」

分ける必要はない。
分けることに意味はない。

だからこそ分けたくなるのが人情である。
わかるかね?
「押すなよ、絶対に押すなよ」だよ。
いや、あれは違うか。

世の中には
「違う、そう言うんじゃない、
 けど納得させられちゃう、
 くやしい……っ!」
と感じさせられてしまうものがある。

例えば、この物語で
スレイマン様が提示なさっているものが
それである。

「○○」と言う厳然たる基準によって
峻別される、純文学とライトノベル。

いや、ほら、あるじゃん、
文体とかさ……
キャラのありようとか……

そう抗いたくても、
納得せざるを得ない。
せざるを得ないんだよ。

さあ、思いがけない方面から
ぶった切られる快感を、
今すぐに味わうんだ。