第4話 同族嫌悪
「着いたぞ!ここがこの街のギルドだ!」
...でかい。街が大きいとやはりギルドもそれなりに大きいと考えてはいたが扉からしてとてつもない大きさを感じる。
「では私は戻るとしよう。君たちの健闘を祈っているぞ!」
「「あ、ありがとうございます!!」」
なんだあの人、めっちゃ怖そうな見た目してるけどめっちゃいい人じゃないですか...!
「あ?」
「「なんでもありません!」」
───────────────────────
「よ、よし!」
覚悟を決め、僕は扉に触れ勢いよく開け放つ──
事が出来なかった。
「あ、あれ?」
もう一度力を込めて押す。しかしビクともしない。
「...ふっ。」
「笑ったな!今僕を笑いやがったな!」
くっそ見てろよ!さっさと開けてやらァ!
〜数分後〜
「はぁ...!はぁ...!」
開かない。うっそでしょ?これどうなってんの?これを開けれないようじゃギルドに入る資格ないってこと?
「もういいわ。どきなさい!」
癪だが仕方ないか。
「よいしょっと。...あれ?」
...開かない。
「...へっ。」
「黙れ!クソもやし!」
「」
落ち込んでる僕をよそに力を込めてあげようとしている「僕」。
(あれ?これって引くタイプの扉なんじゃ...。)
「ああもう!埒が明かないじゃない!しょうがない...。」
「なぁ、これって多分」
「...バースト!」
「僕」が何かを口ずさんだ瞬間、扉が飛んだ。
比喩とかじゃなく、そのままの意味だ。
扉は大きな弧を描き、そして────
ドーーーーーン!!
爆音をたてて落ちた。
「...フフン!」
「フフン!じゃないよ!馬鹿野郎!」
「僕」の頭を叩く。
「痛った!なにすんのよ!」
「と、捕らえろー!!」
「「え?」」
あぁ...。僕らろくな死に方しねえな。ははっ。
回復魔法しか使えない僕と脳筋過ぎる私! だっちょ @yuuyatop
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。回復魔法しか使えない僕と脳筋過ぎる私!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます