接頭辞が増えた!

 単位の前につける接頭辞については、「ジゴワット! ――接頭辞の話(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885557884/episodes/1177354054898507499)」で書いていますが、2022年11月にフランスで開催された国際度量衝委員会の総会で、新たに4つの接頭辞が追加されました。びっくりです。新規追加は31年ぶりだとか。

 追加された接頭辞も含めて表にしてみます。


接頭辞

日    英   記号  乗数

--------+--------+------+--------------

クエタ  quetta  Q   10^30  ←新規追加

ロナ   ronna  R   10^27  ←新規追加

ヨタ   yotta  Y   10^24

ゼタ   zetta  Z   10^21

エクサ  exa   E   10^18

ペタ   peta   P   10^15

テラ   tera   T   10^12

ギガ   giga   G   10^9

メガ   mega   M   10^6

キロ   kiro   k   10^3

ヘクト  hecto  h   10^2

デカ   deca   de   10^1

-------

デシ   deci   d   10^-1

センチ  centi  c   10^-2

ミリ   mili   m   10^-3

マイクロ micro  µ   10^-6

ナノ   nano   n   10^-9

ピコ   pico   p   10^-12

フェムト femto  f   10^-15

アト   atto   a   10^-18

ゼプト  zepto  z   10^-21

ヨクト  yocto  y   10^-24

ロント  ronto  r   10^-27  ←新規追加

クエクト quecto  q   10^-30  ←新規追加



 今回追加された接頭辞は4つ。10 30のクエタと10 27のロナ、10 -27のロントと10 -30のクエクトです。こんな大きい数字日常では使わないだろうと思うかも知れませんが、スパコンの世界ではペタは当たり前に使っていますし、一般のパソコン業界でもテラバイト(TB)のHDDが売っている時代ですから、先を見越して作っておくのは良いことでしょう。何しろ、1980年代後半では5MBのRAMディスク(今で言うSSD)が5万円以上していたのに、今やHDDが1TB1万円の時代ですから。

 ちなみに天文学では、パーセクだとか光年だとか太陽質量(☉)とか、大きい単位があるので、作られてもたぶん使われないでしょうね。

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