　以前、「火星で飛ぶ」

　で触れたNASAの火星航空機ですが、実現に向けて一歩踏み出したようです。

Mars Helicopter to Fly on NASA’s Next Red Planet Rover Mission

https://www.nasa.gov/press-release/mars-helicopter-to-fly-on-nasa-s-next-red-planet-rover-mission

　2020年7～8月頃に打ち上げ予定のMars 2020 ローバーミッションに使われるローバーに、小型の回転翼機が搭載されるというもの。

　日本で報道されるときに、ドローンと表現されていますが、NASAは「火星ヘリコプター」と書いていますね。日本のマスコミは、ドローンという言葉が便利なので使っているのでしょうが、せめてネット媒体であればきちんとした名称を使って欲しいです。

　本体は、約1.8キロ。二重反転ローター方式ですね。大気が薄いので、毎秒およそ3,000回転という高速でブレードを回転させて揚力を得ます。

　二重反転ローターは、逆方向に回転する二つのローターを同じ軸上に並べて回転させる方式で、一つのローターが回転することで発生するトルクを、もうひとつのローターの回転で打ち消すことで安定した飛行を実現します。マルチローターなどと比べると機構は複雑になりますが、小型化できる点が大きなメリットと言えます。

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