好奇心には勝てない
それは、空腹に陥らないということだ。
食費がかからないのはいいことなのかな。
「それで、聞きたいことの続きなんですけどね。ハクさんってなんで『様』つけて呼ぶの?さっきも商業区とかで有栖様とか言ってたし」
「私はメイドですので」
まぁ、見た目でそれはわかってたんだけど。
「じゃあ、なんで有栖のメイドになったの?」
「私はアリス様のメイドではありませんが」
「ん????じゃあだ…」
とそれを横切りハクは答えた。
「夕様」と
ん?????????????????????????????????????
その言葉は僕には到底理解できたものではなかった。
「あの今日、始めましてでしたよね!?」
「そんな、ひどいです。私たちの大切な記憶だったはずなのに…」
存じ上げないのですが…
「嘘ですよ。冗談ですよ全て。全部嘘です。戯言です」
めちゃくちゃ嘘じゃないですか。
「まぁ、言いたくないなら大丈夫ですよ。あんまり突っ込んで嫌われたら嫌なので」
「それが賢明かと…」
正直なところものすごく気にはなるけどまぁ、教えてくれる日が来たらうれしいかな。
「あと、これってちゃんと元の世界に踊れるんだよね?」
「兄さん何時に戻りたいの?」
うーんと悩み「6時」と答えると有栖は
「じゃあ、今から三日後のの24時だね」
「どうやって戻るの?」
「「「「寝る」」」」
と皆が口をそろえて言う。
寝るか…寝てこっちの世界に来るんだから。逆にあっちの世界に行くためにはこっちで寝ればいいのか。こっちの世界からしたら現実の方は夢の世界なのか。
とりあえず3日後にさえ寝ればちゃんと学校には帰れるのか。
「じゃあ、もしこっちで怪我したら元の世界に戻った時どうなるの?」
「何も起きないよ。だって夢だもん。反対もねあっちで怪我してもこっちには関係は無いよでも、もしこっちでもあっちでも死んじゃったらどちらの世界でも死んじゃうから」
それもそうかと納得する。
「それじゃあ、こっちで食べたりしても太ったりしないってことでいいのかな?」
「その考え方でいいと思うよ」
「あ、そういえば心平にお金返してなかったね」
「あぁ、ずっと言おうと思ってた」
僕は借りた分のお金を心平に渡した。
そしてお金を見て改めて認識する。異世界に来ているという事実がそこにはあった。
そしてやはり僕自信の能力というものも気になる。
「そんなに能力の事気になるの?」
と有栖が僕に訪ねる。
そんなに分かりやすくしてたかな?
「ま、まぁ正直に言うと気になるって言うよりかは心配かな」
そしてみんなはなるほどと納得していた。
「まぁ、最初はみんなそんなもんだよ」
土井先輩はそう言った。
僕はふーんと言いながら辺りを見回した。
「テレビとかあるんですね。なんか異世界のイメージよりちょっと現代っぽい」
「一応それ、魔力で動くぞ」
「魔力ってそんな電気みたいな感じなの?」
「そんな感じだな」
そして、僕は好奇心でテレビの電源を付ける。
テレビでは通販番組のようなものをやっていて筋肉のついたムキムキマッチョメンな外人面の男といかにもアメリカンガールのような女が写っていた。
「ねぇ、ジェニー」
「何かしら、このド変態クソ童貞!!」
「ジェニー、ご褒美にはまだ早いよ」
「で、クソ筋肉がなんのよう」
「ジェニーは料理はするだろ、そこでだ」
そこでジェニーは食い気味に「しないわ」と一蹴してしまった。しかしド変態アルティメット筋肉の方はお構いなしに商品を取り出した。
「全自動キッチン製造機だ」
「こ、こんなのい、要らないわ」
「揺らいでるねジェニー。じゃあ、とりあえずこの全自動キッチン製造機のすごい所を見せるよ。」
「みてあげるわ」
童貞きんに君は全自動キッチン製造機についているボタンを押して稼働させた。すると、全自動キッチン製造機はものすごい爆音をたてながら煙を吹き出した。
煙が晴れるとそこには紛れもなく金属の台所が出来上がっていた。
「こ、こんなのすごくもなんでもないんだからね。でも、一応値段だけ聞いといてあげるわ」
「聞いて驚くなよジェニーなんとだ18000ペストだ。そこから自宅の全自動キッチン製造機を一律500ペスト買い取りで17500ペストだ。すごいだろジェニー。僕を誉めてくれよ」
「そ、そうねあ、ありがとうド◯◯クソmother fa◯◯erあ、あなたに免じて買ってあげるわ」
E・N・D
ナニコレ
「待って、突っ込みどころが多すぎるんだけど!?なんで通販番組に伏せ字が出てくるんだよ最後まであの人の名前わかんなかったよ!?あの人の情報ムキムキの童貞のド変態ってだけだよ!?あとなに!?全自動キッチン製造機って滅茶苦茶要らないよね!?誰が買うのあれ!?しかも、高いし買い取り料金激安だし!?しかもジェニー途中からキャラブレブレじゃん!?ツンデレヒロインみたいになってるし結局買うし!!しかも料理しないんだろ!!じゃあ、18000ペストどぶに捨ててるようなもんじゃん!!しかもなんかあのきんに君あの機械、料理やる人向けに売ろうとしてたけど、料理する人の家にキッチンがないわけないだろ!!」
「よく一人で頑張ったな夕」
と心平が言うと皆は僕に向かって手を叩いた。
そして、時計をみると針は4時に差し掛かっていた。
夢の世界で僕はまた君に恋をする 仁汰 @nobuta-bu-bu
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