僕は今日、13人目の君を殺す

プル・メープル

架空レビュー

「僕は今日、13人目の君を殺す」


主人公の拓也が13の人格を背負った彼女の真彩のためにほかの12の人格を消す話。


作品、読ませていただきました。はじめの方は正直、彼女の人格がごちゃまぜで、ただただ狂っている人のようにしか感じられなかったけれど、話を進めていくのと同時に、なぜ、彼女がそんな風になってしまったのかが分かっていくのが面白かったです。


1話では確か、真彩が「こんなにも人格を持っている人なんて、嫌でしょ?」言われ、無責任にも主人公は「何とかする」と言ったその夜から、主人公は不思議な夢を見るようになっりましたね。


誰かの思い出のような……それは真彩のものだと分かります。ですが、その真彩は13の人格を持っているのではなく、夢の中でそれぞれの人格として、独立して生きていました。その夢の中で、拓也は真彩の過去について探り、何とか人格を納得させたり、時には無理矢理にでも諦めをつけさせ、その体にナイフを刺し、人格を殺し、消してゆきました。


メンヘラ、ヤンデレ、お嬢様、ぶりっ子、妹感、ドS、ドM、幼女、ツンデレ、変態、男子系、オタクなどなど……。


様々なキャラを消してゆきます。ですが、夢は終わりませんでした。12の人格を消した次の夜……。拓也はまた、真彩の夢に入ります。それは13人目の人格……真彩本人の思い出……。拓也と過ごした時間が流れてゆきました。ですが、真彩本人は笑っていません。


そして、最後に呟いた一言が拓也を動かしてしまいました。


「別れたい」


理性で止められていた真彩の本心は夢の中では歯止めが聞かず、結局拓也にバレてしまいました。拓也は今まで12人もの人格を殺してきたのは何だったのか?怒りに任せて真彩にナイフを振り下ろしました。


気がつくと目の前に真彩はおらず、意識が薄れていきます。もう一度目を覚ました時、そこは、自分の部屋でした……。


最後の展開には驚きましたね。まさか、ほかの人格が拓也のことが好きで、本当の人格は拓也が嫌いだった……なんて。最後の人格まで殺してしまったことで、真彩は二度と目を覚ますことなく、永遠に植物人間になってしまいました。結局は拓也が13人もの真彩を殺してしまったのでした。


ですが、真彩の体や臓器、脳はまだ生きています……。機械によって生かされた体にはまたいつか、新たな人格が宿るかもしれませんね……。あー、こわいこわい。



と、いう感じでどうでしょう?少し詳しく書きすぎてしまいましたね……。この作品は僕が次に書こうとしているものですが、いい案が思いつかなくて……。ならば代わりに書いてもらおう!ということで参加いたしました!よろしくお願いします!

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