裏話:特別賞受賞@第8回カクヨムWeb小説コンテスト
みんな、パスタ食べてる?
たかなんだよ!(テンション高め)
昔、ニコ生の生主やってた頃(黒歴史)、番組独自の挨拶を設定するのが流行ってたような、流行ってなかったような……。
たとえば、綱キュン(from家庭教師ヒットマン・リボーン)推しの生放送なら、「おはつな~♪」とか「つなおつ~♪」みたいな挨拶を考えて、生主が使うだけでなくリスナーにも強要……げふん、生放送チャットでの利用をオススメしてた訳だ。
そこで考えたよ。
このエッセイの挨拶。
「おはパスタ~♪」
あれ? しっくりこないな。
こっちか??
「やっほ~。みんな、スパおつだよぉ~♪」
……ダメだ。はやんねーな、これ。
いや、その前に、エッセイの挨拶ってなんだよ!!
今までのナシ! 気を取り直していこう!
改めましてこんにちは。からした火南です。
パスタ好きが高じて書いた『チャオ!チャオ!パスタイオ』という小説が、このたび『第8回カクヨムWeb小説コンテスト』ライト文芸部門で、ありがたくも特別賞を頂戴しました。
このエッセイでは裏話的に、受賞までに行ったPR活動の一部と、予想を超えた意外な効果について紹介しようかと思う。
物書きの皆さんの、PR活動の参考になれば幸い。
一身上の都合で創作論は語らないけど、今回のようにマーケティングやブランディング視点のお話ならば、意外と語るかもしれない。
よかったら、しばしお付き合いを……。
◇
●読者選考を通過するまで
カクヨム界隈の方ならご存知かとは思うが、カクヨムコンには本選考の前に、読者選考なる壁がある。
カクヨムの主流から外れた小説を書き、いまだ固定読者の少ない俺には、読者選考はとても高いハードルだったりする。
俺の場合ツイッターでのPRがメインだから、できるだけツイートのPR効果を上げたいところ。
そこで、宣伝ツイートに利用する表紙絵を用意した。
→ 表紙イラスト ~ チャオ!チャオ!パスタイオ
https://kakuyomu.jp/users/karashitakanan/news/16817330652166184559
宣伝ツイートも画像つきだと、インプレッション(見られた回数)が良いみたい。
画像や図形の方が直感的に認識しやすいし、記憶にも残りやすいから。PRツイートは、画像つきがオススメだ。
同じ画像が何度も繰り返し目に触れる……というのが記憶に残るコツだけど、うるさくなりすぎない程度の頻度に留めるのが良いのかもしれない。もしくは、同じ画像でも飽きさせない工夫をこらすとか。
ちなみに今回、表紙絵は絵師さんに依頼して描いてもらった。
めずらしく読者選考を突破できたのは、描いてくれた絵師さんのおかげかもしれないね!
◇
●読者選考を通過した後
なんとか読者選考を通過して思ったのは、このチャンスを逃す手はない! ということだった。(強欲の罪@七つの大罪)
とは言うものの、あとは大人しく審査を待つばかりの身。だからといって、座して発表を待つほど呑気ではない。
せっかくの選考通過、なにかに利用したい!
そこで考えた。
受賞願掛け(という名のPR活動)すればよくね?
このタイミングでPRしたところで、もちろん審査にはなんの影響も与えない。けれども、小説のPRができて、読んでくれる人が少しでも増えれば良いと考えた。
最初に思い浮かんだ願掛けは、受賞発表まで一切パスタを食べないというパスタ断ち。けれども即座に却下。
パスタ小説のPRと結びつけようとしてるのに、パスタ断ってどうするんだ……って話。
よろしい、では逆に考えよう。
毎日パスタだ……。
◇
●毎日パスタ生活はじまる
読者選考の発表があった翌日 2023年03月17日 から早速、願掛けパスタをスタートした。
例年通りであれば、選考結果の発表は5月末頃であろうとの予想のもと、発表までの75日間やすまず夕食にパスタを食べ続ける日々が続いた。
食べたパスタはもちろん写真つきでツイートし、さらに小説のPRを絡めるようにした。
フォロワーやカクヨム界隈の方々へのアピールはもちろん、それ以外の料理やパスタに興味がある人達にリーチすることが狙い。だから『#パスタ』とか『#料理好きな人と繋がりたい』といったハッシュタグをつけてツイートした。
パスタに興味を持ってツイートをみてくれた方の視界の端に、パスタ小説が見えるようにしてた……っといったイメージ。
→ まとめ:受賞願掛け毎日パスタ@カクヨムコン8
https://min.togetter.com/2jmWveY
周囲の人から「毎日パスタで飽きないの?」なんて訊かれたけど、これが意外と飽きなかった。ソースのバリエーションも広いし、パスタ自体の種類だって多い。
パスタを始めとするイタリア料理の良いところは、素材にあまり手を加えすぎないところじゃないかと思う。日本料理と通じるところがあるように感じるのは、俺だけではないはず。
けっこうみんな、パスタ好きじゃない?
日本人の多くは麺好きってのもあるのだろうけど、イタリア料理の中に和食に通じる精神を見出してるんじゃないか……なんて思う。
パスタ好きの皆さん、いかがですかね??
◇
●願掛けパスタの意外な効用
2023年05月30日、『第8回カクヨムWeb小説コンテスト』の受賞作発表が行われた。
冒頭でも書いたとおり、拙作はライト文芸部門で特別賞をいただくという幸運に恵まれた。
願掛けのおかげだね!
信じるって大事だよね!
願えば叶うって本当だね!
……などというキラキラとしたオチは苦手なので、もうちょっと俗な話で締めさせていただこうかと思う。(笑)
書籍化の打合せで出版社へ伺った際、選考にたずさわった某レーベルの編集長とお話しする機会があった。
編集長が開口一番おっしゃった事。
「願掛けパスタ見てました! ここまでやられたら、もう受賞してもらうしかないって思いましたよ!」
もちろん、冗談としておっしゃった事だろうし、ツイッターのPRで受賞が決まることなんて事はあり得ない。
けれども、選考者の記憶に食い込む一助となっていたのは確かなようだ。これは俺も予想しなかった、意外な効果。
ほんと、何処で誰が見ているか解ったもんじゃない。
作品も作者も、憶えてもらってなんぼ。
周囲を見回して、他の人がやっていない方法で、そして受け手に飽きがこない方法で、あつかましくPRしても良いのではないだろうか。
まぁ、でも、考えてみれば、小説は書かなきゃいけないし、書いた小説は自分でPRしなきゃいけないし、ウェブ作家は大変だよね。
せっかくの力作も、読んでもらえなければ無いのと同じ……お互い知恵をしぼって頑張りましょ。
◇
●毎日パスタその後……
さて、受賞から一ヶ月が経とうとしている訳だけど、なぜか今またパスタを食べる日々が続いている。さすがに毎日ではないのだけれど……。
今度はショートパスタのペンネばかり食べ続ける日々……いや、ちょっと、ペンネを扱ってるブランドのキャンペーンで、一つ星レストランのお食事券もらえると聞いたもので(苦笑)
→ まとめ:ペンネに合うソースたち
https://min.togetter.com/YA7vB41
そして『チャオ!チャオ!パスタイオ』はただいま、書籍化に向けて改稿の真っ只中だったりする。ツイッターとユーチューブの誘惑を振り切るだけの、カンタンなお仕事だ(違)
さらにお話の流れを整えて、ウェブ版よりも読みやすくブラッシュアップしているから、ぜひご期待いただきたい!
そして書籍版『チャオ!チャオ!パスタイオ』の発売前には、ヒット祈願の願掛けパスタやろうかな……なんて考えてたりもする。いやぁ、こりもせずに……ねぇ。(笑)
パスタを食べ続ける日々は、まだまだ続きそうな予感。
みなさんもぜひ美味しいパスタを食べて、幸せ気分に浸ってくださいませ。(もちろんパスタじゃなくても良いのだけれど)
美味しいものを食べると、幸せ気分になれるよねぇ。
それではまた~。
→ チャオ!チャオ!パスタイオ
ズボラ系女子が感動のパスタに出会い、再び料理にいどむ物語
エッセイ『たかなめし』~純文学ずき作家の頭ん中 からした火南 @karashitakanan
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