51.点Pの閃光

幸せになりたい、と思います。でもわたしはこの文脈のように幸せになることはできないとも思います。


何言ってんだ??と思われるかもしれないけれど、 「幸せになる」の「幸せ」は状態のことだと考えます。つまり「その状態になる」という文はある一定期間以上その状態が続くことだという意味になると思います。

幸せになる、というのは「幸せな状態が一定期間続く」という解釈になります。

ここでひとつ確認しておきたいのですが、人生とは何かということです。わたしは一言で言えば結局生活のことだと思います。

起きる、ご飯を食べる、仕事をするもしくは学校へ行く、買い物をする、トイレに行く、お風呂に入る、歯を磨く、寝る。これが人生の基本デッキみたいなものです。

では「幸せになる」とは、 その生活上で「幸せな状態が一定期間続」かなければいけないということになります。

わたしは生活が苦痛です。寝なければいけないことも起きなければいけないことも、働くことも、食べたくないときのに食べることも、トイレも風呂も歯磨きも毎日毎日毎日毎日めんどうくさいし苦痛。ここに「幸せな状態が一定期間続く」余地がない。わたしは幸せになれない。


わたしにとっての幸せとはもっと刹那的なものです。

人生という黒い線上でときおり白く眩い閃光を放つ点とその光の余韻。それが幸せに当たると思います。決して一定期間続くことはない、点の存在なのです。点Pです。閃光を放つ点P。かっこい〜〜!

わたしは眩く光る点Pを求めて人生という名の生活から目をそらし続けています。


幸せになりたい、と言うしかない。

でもわたしにとっての幸せは「幸せな状態が一定期間続く」ことではありえないのできっと誤解が生まれてしまうでしょう。でも他にどう言葉にすればいいのかわからない。

閃光を放つ点Pが多いと幸せな人生ということになるんでしょうね。でもそれはこの生活の上に成り立たないので「幸せにな」れないのです。


植えた種が芽を出す、花が咲く、自分の存在を消す物語に没頭している、生き死にや幸せや愛、魂の話が出来る人とおしゃべりをする、心を震わせる美しいものを見る、聴く。そういうのがわたしの点Pです。

幸せは途切れながらも続くのは、生活を厭わない人だけです。わたしのような人間に向いてない生き物の幸せはとても刹那的になってしまうのです。

黒い線の人生上でときおり閃光を放つ点。それが幸せになれないわたしの幸せです。

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ひとりぼっちメンヘラ やどり @yadori

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