異世界の竜の巫女

異世界の竜の巫女の最後で選択肢2.を選んだ場合

　でも、たまらなく愛おしい。彼女は僕の方へ歩いて来る。

『…許して頂けないですよね。こんな女…』

　彼女のした事は決して許される事では無い。しかし、もうこの世界は滅び、僕は元の世界に戻れない。どうしようもない。それよりも僕はここまでしてまで僕の事を愛してくれる彼女をとても大切に思えた。僕はシスカに向かい、駆けて行く。シスカは僕を見て顔を背ける。

『えっ…』

　シスカを強く抱きしめる。彼女は瞬きして僕の顔を見つめる。

『シスカさん。僕には貴女しかいないんだ!』

　涙を流すシスカ。

『ありがとう。竜人さん』

『これからどうすればいい?』

『これから…世界をつくりましょう。二人で新しい世界をつくりあげましょう』