沿線ライター小清水くんが綴る、ちょっと素敵な人生ドラマ。

人が十人いれば十の物語がある。

始まったばかりのこの連作物語は、作家志望の沿線ライター小清水くんが出会ったちょっとした人生物語の紹介だ。
そしてこの小清水くんとは、作者さまの前作『そして、扉は閉まる』で登場した「僕」である。

作者さまの描写の妙と温かい語り口、そしてちょっとした仕掛けはいつもながら素晴らしい。
そして、些細な日常の一コマから人生ドラマへとつなげる手法は見事の一言。

さて、このさき小清水くんはどんな物語を私たちに伝えてくれるのか?
小清水くんが作家として大成することを願いつつ、この連作物語を応援したくなった。