乾きと湿り気、冷たい血と温かい涙、凍るような目つきと優しい笑顔が物語のなかで同居し混じり合う素晴らしい作品。さっきまで隣で喚いていた男が、今朝は同じ布団で寝ていた女が、愛おしく感じた友人たちが、明日は魔物の一撃で肉塊になるかも知れない。そんな死の匂いの中をもがくように精一杯生きている主人公たちから目が離せない。
迷宮の仕組みや世界観のご都合主義もなく、淡々と生きていく人々のドラマが面白い静かに魅せる作品
敵キャラの心情や人物描写が実に丁寧に描かれていて素晴らしいと思いました。最初は不遇でも簡単にレベルが上がったり、チート能力に目覚めたり…というテンプレ展開に飽きた人に。
むかしPCゲームでイキにプレイヤーを魅了しまくってたっていうぜ。ゲームとこの小説の世界観は今も昔も荒れ放題。ボヤボヤしてなくても前から後ろからバッサリだ!どっちも!どっちも!どっちも…続きを読む
テンポはミデアムな印象で、じっくり読ませている。主人公は奴隷の身分でSTRも低いにもかかわらず、よく考え強運にも恵まれ何時も無事に帰還出来る。 僕もダンジョンRPGはよくやりますが、…続きを読む
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