家族愛。メルロイとギルティの友情。種族間の葛藤。読み進めていくほど物語へ引き込まれていき、それぞれの想いに涙して、幸せを願わずには居られませんでした。どうか。一人でも多くの方が、この壮大で美しい物語と出会えますように。
狼が好きです。剣が好きです。ファンタジーが好きです。
銀の髪、銀の角をもつエーデム族は、慈愛の民。王族はその魔力「エーデムリング」によって結界を築き、自国の民を守護している。彼等に敵対するウーレン族は、燃えるような赤毛に赤い瞳を持ち、尖った耳の先には赤…続きを読む
血の宿命に縛られるとはどういうことなのか、と。終始一貫して、この物語は読者に問い掛けてくる。銀色と赤色、正反対の性質を呈する魔族の血は、銀色の少年と赤色の少年の友情を弄ぶかのようだ。銀色の…続きを読む
物語の原初形態は、きっと歌であったのだろうと思っています。レシもサガも、吟遊詩人の奏でる歌とともに物語られていたはずです。そしてこの物語は、夜の果てでそっと静かに奏でられる、美しく哀しくそれで…続きを読む
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