彼は聖女を愛している

作者 ピテクス🙈

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★★★ Excellent!!!

異世界召喚をつぶしたい、という導入がすごく入りやすかったです。
そうだよねー、迷惑だよねーって共感できました(笑)

そして魅力的な主人公レオナルドくん。
聖女様に教えられた偏った愛と優しさ、聖女様をけなす存在への冷酷さ…。その二面性が素敵すぎる!良い厨二です!
ちょっとサイコパスだけど、でも仲間を思いやり、姉の不遇をちょっと反省する繊細さもあって…。
もうコロッとまいっちゃいました♪

★★★ Excellent!!!

 第一章までですが読ませてもらいました。
 また、まだ第一章までしか読めていないので、完全に物語の内容を理解できていない箇所があるかと思いますが、ご了承ください。

 まずは文章についてですが、基本的には第一人称で進みます。

 初めはヒロインである、聖女様と主人公のレオナルドの幼くもどこか純粋な恋模様が描かれます。導入部で必要とされる、メインキャラクターの意識付けや関係性の明記が出来ている点で、多くの読者がすんなりと二人の紡ぎ出す世界感に入っていけるんだと思います。

 主人公が家族などからヘイトを受けるたびに、読者としては「ぐぬぬぬ」と思いますが、ここから一気にそこへ向かっていくからこそ、主人公と故人となってしまった聖女様との関係が、より強く印象付けられるように工夫されています。

 聖女様の死を望まずとも、その運命には到底抗えないという、ファンタジーでありながら残酷的にリアルなんです。

 でも、そこがリアルだからこそ、レオの悲しみや不遇にも立ち向かおうとする動機を強くさせる。より読者がレオにだけ向くようになっています。

 いろいろなキャラの魅力を楽しみたい人には、序盤は向かないかもしれません。でも、一人のキャラを大切に見守りたいと思わせてくれる作品はそうあるものじゃないので、なかなか貴重です。

 基本的に一文が長い傾向にあり、地の分が割合的に多い印象を受けますが、作風自体がダークファンタジーであるため、このような文章構成そのものが作品の世界観を作る一助になっていると思います。

 ただ、地の分が長くなる作品でありがちなのが、視点のブレがやや見られます。主人公のレオの視点で話しているはずが、彼を放置している家族たちの視点が入り込んでいたりするのが少し気になったぐらいです。
 ですが、キャラクターたちの掛け合いや、主人公であり貴族の子なのに不遇な生活を送っているレ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

もちろん「いいわけねーだろ!!!」というのが主人公の答えです
自分はこの小説を、最も弱い存在への理不尽な暴力を目の当たりにした少年が、世界の強さ(それは「弱い存在を虐げずにはいられない」という、「強い弱さ」に他ならないのですが)に立ち向かおうとする物語だと解釈しました
「悪童日記」的な子どもの奔放な邪気を随所で覗かせながら、全体的な筆致が瑞々しいのは、少年が自身もまた弱い存在であることを自覚しているからではないかと思いました
明るく風通しがよい場面でも、どこかに気骨と悲哀があります