基本は愛と善意に満ちた、しかしどこか偏執的な主人公。自分の現状と目の前にある問題を鑑みて、自身が取れ得る限りのやり方をつくすところに好感が持てる。ゲーム感覚、もとい作業感は控えめに、かつ登場人物の焦りや衝撃といった感情表現がしっかりしており、キャラが生きている。
面白い!子供特有の感情表現にやきもきするがソレは狙ったものである事が凄い!!そんな主人公がしっかりと一歩一歩確実に成長してくのが何より熱い‼️是非読んでこれらの成長を見届けよう‼️子供だからこそ時に残酷だ。
異世界召喚をつぶしたい、という導入がすごく入りやすかったです。そうだよねー、迷惑だよねーって共感できました(笑)そして魅力的な主人公レオナルドくん。聖女様に教えられた偏った愛と優しさ、聖女様をけなす存在への冷酷さ…。その二面性が素敵すぎる!良い厨二です!ちょっとサイコパスだけど、でも仲間を思いやり、姉の不遇をちょっと反省する繊細さもあって…。もうコロッとまいっちゃいました♪
実際に読み始めると実はとてもスケールの大きい物語だと気付かされます。思い遣りの気持ちをテーマにした心洗われる素晴らしい作品です!
もちろん「いいわけねーだろ!!!」というのが主人公の答えです自分はこの小説を、最も弱い存在への理不尽な暴力を目の当たりにした少年が、世界の強さ(それは「弱い存在を虐げずにはいられない」という、「強い弱さ」に他ならないのですが)に立ち向かおうとする物語だと解釈しました「悪童日記」的な子どもの奔放な邪気を随所で覗かせながら、全体的な筆致が瑞々しいのは、少年が自身もまた弱い存在であることを自覚しているからではないかと思いました明るく風通しがよい場面でも、どこかに気骨と悲哀があります