第10話 神。そして新世界

神秘の世界へと俺は突っ込んでいった。

そこはとても美しく、青空が広がっており、空気もあり、美味しかった。

そして俺の体はいつの間にか人間と同じ体になっていた。

目の前には誰かがいたので、俺はその人の元へ向かっていく。

「あなたが神ですか?」

俺は聞いた。この人が神なら俺はこんな態度をとってはいけないだろう。が、今は疲れていてそんなことに気を使うことが出来なかった。

「あぁ。そうだ。だがもう違う」

その、神は水色の神秘的な服を着ていて、白髪が生えていて老人のようだったが、目は輝いていた。

「あの・・・・・・俺は何故ここへ?」

「私にお前がここまでくると信じていた。」

質問の答えになっていない。が相手は神だ。敬意を払わなくては。

「私はこの宇宙を作った。地球やその他の星など、様々な惑星を創造し、生物も作っていった。」

この人が地球を作った?どういう事だ?

「私は地球を宇宙で一番美しく綺麗な星にした。人間も、ほかの生き物も置いた。しかし、人間は成長し、時代が進むにつれ、地球は汚くなってしまった。人間は愚かな生き物だ。自分たちで幸せを作るはずが、不幸も作ってしまった。人間は機械に頼っていき、自然を破壊していく。私はそんな世界にするつもりはなかった。地球は失敗した。」

俺は何となく何を言いたいのか理解した。

「私はもうすぐ死んでしまう。神でも寿命はあるからな。私が死ねば宇宙が滅びてしまう。それは避けられない。しかし新たな神がいれば、再び新しい世界を作ることが出来る。お前がそうだ」

「俺が・・・神様に?」

「そうだ、お前だ。お前が新しい世界を作りあげろ!そして美しい自然と共に美しい生物を置き、美しい世界を作ってくれ」

俺はなんて言えばいいのだろうか。これは重要なことだ。俺は拒否するわけにも行かない。今の地球はもう救えない。しかし、新しい地球を作るとはできる。なら――

「分かりました。やります」

そう言うと、彼は笑顔を作り、光となって消えてしまった。

俺が、世界を作り上げる。そして同じ過ちを冒さないようにする。

それが神の使命。


どうか人間がいつまでも幸せでいられるように俺は今も宇宙を、地球を見守っている。

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God of the Earth y-う @yuuyuu0301

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