僕と中国の歴史と時々余談

第55話 飛信隊 什長 松左

『キングダム』の飛信隊の中で好きなキャラは誰ですか、という質問があるならば、伍の方式に名前にちなんでこの五人をあげたい。

淵副長、崇源、去亥、劉有、松左。

淵副長は結成以前から登場しており、時々クローズアップされる。崇源は結成直後から登場回数が比較的多く目立つ、去亥は顔の痣があるので登場回数は少ないが目立つ方である。劉有は料理がうまいことがわかって、ちょっと目立ってたが、あまり目立たない。でも、こういう人は必ずいるので好き。

一番最後にあげた松左は一番のお気に入り、

飛信隊の初陣からこれまで伍長から什長として飛信隊を支えてきた槍の名手だ。

なぜかアニメ版は髪の色が他のメンバーで比べてちょっとだけ艶やかな色をしている。あれ、こんな色のイメージないんだけどな、と思った。

飄々としながらも冷静に物事を考えており、崇源と共に歩兵を率い常に最前線で槍を振るっている。

功績が描かれることはほとんどないが、合従軍編で万極と戦いで迷いが生じた信に「長平の戦いは俺達には関係ない」と勇気付けた。万極を討ち取ることが出来たのは彼の存在があったからであろう。最近は新入りに先輩としての姿を見せていた。

そんな松左だが、つい先ごろ、戦死した。その前から死ぬ雰囲気を醸し出していたが、本当に死んでしまうとは思わなかった。

松左が死んだという知らせを受けた初陣以来の隊員は皆耳を疑っていた。(口の悪い田永が涙を流すのをみてちょっと驚いたのは秘密)

初陣以来、隊員が欠けるのは尾平の弟、尾到以来のことである。戦死したのは尾到意外にも山和とか邦もいるのだが、龐煖にあっという間にやられたのと登場回数が少ないのであまり印象がない。

それ以来、飛信隊古参メンバーは誰一人欠けることがなかったのだが、とうとう世を去る者が出てしまった。

この後も激しい戦いで古参メンバーは一人、また一人と倒れていく可能性はあるだろう。しかし、それでも真っ先に推しの松左が死んでしまったのはかなり衝撃的な事件だった。

今まで本当にありがとう、松左什長。

今度は天から信の大将軍という夢を見守っていてほしい。