第54話 さらば、宇宙ゴリラ
『エンドゲーム 』のネタバレを含むので閲覧注意。
MCUで起きた事件の多くを裏で操り、史上最悪の事件を巻き起こしたMCU最強最悪のヴィラン、サノス。
『インフィニティ・ウォー』、『エンドゲーム』と二度にわたり、地球を侵略この紫の宇宙ゴリラは一人のちっぽけな人間の起こした奇跡によってこの世から存在が消滅した。
まさか、未来の自分がやっとの思いで手に入れたインフィニティ・ストーンによって自分だけでなく軍団そのものまでも消滅されられるとは思いもよらなかっただろう。
跡形もなくチリとなった時は興奮した、その後、『大いなる犠牲』を払うことになるとは想像もしてなかったが。
結局、宇宙の均衡を保つ為に総人口の半分を消し去ることには一度は成功したものの、過去に遡って全てをやり直され台無しにされた、いわば元の木阿弥にされたと言っても過言ではない。
過去から来たサノスの感覚からすると、「未来の自分が成功させたのに邪魔をする人間がたので元に戻してやろう」としたのに、返り討ちにされ自分の存在が抹消された。
なんとも哀れな末路である。
本作の元ネタになった『インフィニティ・ガントレット』でも無敵になって一度は宇宙征服に成功したが、ヒーローに邪魔をされた挙句、最後はやる気をなくして農夫のおっさんにという節末を迎える。この農夫ネタは映画序盤に再現された。軍隊も置かず、農夫になって隠遁生活をしているのだが、宇宙の人口を半分消す所業をしておきながら、道楽な余生を過ごしていたサノスを見て微笑ましいのやら、無責任なのか分からない思いをさせられたものである。
しかし、今後のMCUでサノスに変わる極悪ヴィランは生まれるのか心配になってきた。
FF4のギャラクタや悪魔博士もといドクタードゥーム、ドクター・ストレンジのシュマゴラスなどなどまだまだスーパーヴィランと呼ばれる者達はいるが、果たして彼らがサノスの代わりが務まるのだろうか。
とりあえず、6年近くスーパーヴィランとして君臨した宇宙ゴリラ、いや、サノスに一言言葉をかけるとすれば、お疲れ様というほかないだろう。
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