第53話 MCUの今後

去る5月23日、『アベンジャーズ:エンドゲーム』が公開された。『アイアンマン』およびあ『インクレディブル・ハルク』の公開から11年、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はこの作品で一つの区切りがつく。この作品はある意味でそれまでの作品で張り巡らされていた伏線の多くを回収し、新たなるMCUの幕開けを告げる事になると思う。

内容について詳しく説明すると、ネタバレになりかねないのでまた次の機会としよう。

今回はエンドゲームが公開された記念として今後のMCUの展開について、軽く予想して見たい。

エンドゲーム公開以前から言われていたが、この作品で長年、MCUを支えてきたアイアンマンやキャプテンアメリカ、ソーと言ったアベンジャーズの初期メンバーの多くがめでたく「卒業」を迎えることになる。契約満了という形での「卒業」となる。ただ、ブラックウィドーは単独映画化が決定、ホークアイは主役ドラマが作られるという噂が、ソーはつい先頃、新たに二作品の契約を結んだというニュースが舞い込んできた。

11年の間、主力として活躍してきたヒーロー達の卒業は悲しいが、MCUはこれからもまだまだ続いていくわけだが、その行く末は一体どうなっていくのだろうか。

現在のところ、今後、公開される映画として決まっているのは以下の通り。

スパイダーマン ファーフロムホーム

ガーディアンオブギャラクシー3

ブラックパンサー2

ブラックウィドー

ドクター・ストレンジ2

マーベルスタジオとしては、今後はフェーズ2や3に登場したスパイダーマン、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジをアイアンマンやキャプテンアメリカ等に変わる主要メンバーに据えつつ、新たなヒーローを作り出していくようである。まだ、予定されていないがアントマンやキャプテンマーベルの次回作もおそらく公開されることだろう。

このうち、スパイダーマンに関しては今年の6月28日に日本が世界最速で公開されることが決まり、既に予告編も公開されている。

ただし、この予告はエンドゲームの結末を初っ端からネタバレしているのでご覧になる場合は注意する必要がある。

『ファーフロムホーム』は『シビルウォー キャプテンアメリカ』から続いたフェーズ3の最後を締めくくる作品であり、今後のMCUを占う作品であることには間違いない。

予告を見ると、別世界という単語が出てくるのだが、MCUはこれまでのようは単一世界の話ではなく、マルチバース的展開を迎えることを暗示させるようでもある。

それもそのはずである。

この頃、マーベルスタジオを所有するディズニーはFox社からX-MENの版権を買収したと一部報道がなされている。版権の売却によりこれまで版権が違うために実現しなかったX-MENのキャラクターがMCUに参加するのではないか、と噂されている。そうなれば、アメコミ好きなら誰しもが想像するであろう『AVENGERS VS X-MEN』が実写化するという希望が叶うことになるだろう。

とは言うものの、おそらく中の人を全て変えた新たなメンバーのX-MENであろう。また、X-MENのキャラを出せばFox版と比較されることになり、またストーリーが今まで以上に複雑化しそうな気がしないでもない。

もしかするとあくまで版権を取得しただけで、使わない、あるいはデアデビルやルークケイジのようにMCUの中にあってもこれまでのヒーローとは結び付けないという可能性も大いにある。実際に喜ぶのは新たな情報が舞い込んできた時にしたほうがよさそうである。個人的にはFF4の版権を早く取得して、前作の汚名返上をして欲しいところだが。

それはともかくとして、今後も新たな広がりを見せるMCUから目が離せない。

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