第10話 レストア企画 #10 アン検!
視聴回数11986回・7日前 チャンネル登録7316
KWチャンネルのカワグチです。古着を送ってくれたみなさん。ほんとーにありがとうございました。
というわけでレストア企画もこれが最後になります。今回はとうとうワラビが外出できるようにするため、アン検に行きます!
アン検とはアンドロイド検査登録制度の略でありましてアンドロイドが保安基準に適合しているかを国が検査する制度です。これに無事合格しますと登録証が発行され、アンドロイドはそれを身に付けることによって公共の場での活動が許されるのです。
今回、私はアンドロイド販売店に依頼しません。というのもこっちは至れり尽くせり全部やってくれるんですが如何せんお金がかかりますのでね。そこでユーザーアン検にします。これはオーナー自らがアン検場にアンドロイドを持ち込んで検査するもので、だいぶ費用を抑える事が出来ます。何にせよ、その為にはアンドロイドを移動させなければならないのですが、器具で拘束して移動させるのではなく、ワラビ自らを歩かせてアン検場に行かせることにします。そのために最寄りの市役所に行って仮登録証を発行してもらいました。
それがこちら!
基本的に形状は普通の登録証と変わりませんが違いは斜めに大きく赤い線が入っているとこですね。これを胸に貼り付け、いつでも緊急停止できるようアンドロイドの口にこのマウスピース型の停止装置を咥えさせたら一時的ですが外出が可能となります。
それではアン検場に行きましょう!
はい! アン検場に着きました。
まずは受付で必要書類に記入します。そしてワラビの骨格を買った時付いてきた書類と怪獣オーナーに書いてもらった譲渡証明書を提出します。これで正式にワラビのオーナーが私になりました。
続いて、知能検査。これは人間が行う知能検査とは趣が違います。ソフトウエアにバグがないかとかウィルスに感染していないか等を検査していきます。
そしてこれに合格すると今度は身体能力検査に入っていきます。
聴力や視力など人間と同じような検査の他に危険回避検査が行われます。これは四方から飛んでくる空気銃の弾をどれだけよけられるかを測定するものですが、私には何でそんな検査があるかのかよく意味が分かりません。戦争に行くわけでもないのにね。で、これをクリアすると今度は人命救助検査があります。人に見立てた人形を高い所から落として受け止めさせたり、担がせて歩かせたりします。
そして最後に耐熱、耐水検査です。七十度のお湯に15分浸かります。
これら全部の検査をクリアすると合格証明書が渡されるので再度受付にいき、自賠責保険、アンドロイド税を支払って合格証明書と引き換えに登録証が発行されます。
やりました! これが登録証です。
それではいよいよワラビにこれを貼り付けます!
はい! これでこの企画は終わりです。みなさん見てくれてありがとうございました。それでは最後に古着を着たワラビのファッションショーをご覧ください。
KWチャンネル 渡辺宇太郎 @kyokity
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます