昔SFミステリの解説で「SFとは自由なものだ」という言葉を見て「ああ、なるほど」と思ったことがあります。本来SFには作品それぞれに独自の設定・世界観がある、その多様性が素晴らしい、という意味なのでしょう。
その意味では、ファンタジー小説も同じなのかな、と最近思います。同時に「だったらテンプレで溢れるファンタジー小説は嫌だな」とも。
作者からの返信
SFは自由、多様性がある。目から鱗です。とても腑に落ちました。
物理的な制約から抜け出しているはずのファンタジーが、テンプレだらけとは確かに嫌ですね。
リアリティの部分でもオリジナリティの部分でも、考えることを放棄しちゃっている状態と言えますから。
テンプレを上手く皮肉ったり、逆手にとったり、料理したりする作品もたくさんあるので、僕はそういうのを見つけるとたまらなく嬉しくなります。
SFの定義って難しいですよね。前に短編SFを執筆しましたが、師匠からは「アメリカのB級映画みたい」と辛口な評価でした。SF作家やSFマニアって、本当に厳しい。
カクヨムでも連載作品として投稿しましたが、残念ながら反論できない。
アメリカのB級映画のまま投稿しました。悔しいので長編に改稿しようと考えています。
次に、新たなSFネタを考えました。人形に人の魂が宿る物語です。
せっかく考えたのにSFじゃない!と落胆したんですが、師匠曰く「人形に魂が宿る=SFです」とのこと。戦闘機を飛ばさなくても、宇宙空間に行かなくても、SFは書けるのだと理解した瞬間です。
「広義の」という言葉は便利ですよね。広義のSF、広義のミステリー。
例えば、進撃の巨人は、広義のミステリーかつ、広義のSFなんだと思います。
それでも、社会派ミステリーや新本格ミステリーというふうに分類されているミステリーと比べると、やっぱりSFの定義は難しい。
ブギーポップシリーズ等で有名になったセカイ系も、ジャンルはSFになるのでしょうね。
それにしても、このエッセイ、面白いですね。書き手同士で語り合うという発想が素晴らしいと思います。
全く関係ありませんが、私は自分を「書き手」と呼んでいます。「作家」という言葉は畏れ多くて言えないというか、プロしか使えないと思っているというか。
作家の定義すらよくわかっていないかもしれません。
個人的には、「作家」と「書き手」の距離は、物凄く長いと思っています。早く作家になりたいです泣
作者からの返信
>「人形に魂が宿る=SFです」
題材でSFになるかどうか決まるのではなく、SF的な切り口で語れるかどうかってことでしょうか。僕はそういうふうに思いました。
>「広義の」という言葉は便利ですよね。
狭義のジャンルで書くのは、やっぱり専門的な力が必要なのだと思います。進撃の巨人のように、ジャンルを横断して書く。そういうやり方は、専門的なものが書けない僕には活路のように思います。そういうところに意識的に書いていしたいです。
>書き手同士で語り合うという発想が素晴らしいと思います。
カクヨムは書き手さんが多いので、質問したりすると反応を返してもらえるのでありがたいです。
応援コメントのほうが、断然参考になりますし笑
>「作家」と「書き手」の距離は、物凄く長いと思っています。早く作家になりたいです泣
わかります。ひとつひとつの言葉に大きな差があるのが、わかります。とくに作家と書き手には大きな溝があるというか、そんなイメージが僕にもあります。